アニオタこそオーディオ業界にとってのフロンティア2008年07月12日 13時15分

CDの売り上げが下降の一途を辿っている昨今において、ジャケットや予約特典に釣られて(あるいは所有欲もあるでしょうが)コツコツとCDを買い続けるアニオタは、音楽業界において財布の紐のゆるいいいお客さんです。

今のアニオタは音楽を聴く耳も肥えてきており、声優の歌やサントラも非常に音楽的レベルの高いものが多く生み出されており、市場の一翼を担っています。

しかし、その再生環境はあまり整備されているとは言えないのが現状だと思います。
おそらくPCやi-podなんかで聴いている人が大半なのではないでしょうか。
せいぜいが数万のミニコンポといったところでしょう。

ここにオーディオ機器の大きな潜在需要が眠っている気がしてなりません。

声優の歌を楽しむということは、その魅力的な声を楽しむということです。
その魅力を十二分に引き出すには、それなりの再生装置が必要になります。
それは何も金を掛けるということではなくて、組み合わせの妙で自分の好みの音を引き出せるということです。

実際にやってみれば分かりますが、装置を変えるだけで場合によっては全く別の歌に聞こえます。
この快感は一度知ってしまうと病みつきになります。
何事にもこだわるオタク的感性の持ち主には、たまらないものがあると思います。

また、最近のアニソンやサントラは音楽的に大変充実しています。
それは裏を返せば鳴らすのが難しいということになります。
菅野さん時代の真綾さんや、最近の奈々さんの歌は、その魅力を十全に引き出すのに非常に苦労します。

しかし、試行錯誤の末に好みの音に辿り着くことこそがオーディオの楽しみとも言えます。

受け手側が音にこだわるようになれば、音楽性とは裏腹に音質がなおざりにされている現状が改善されることにつながるでしょう。
そうなれば、ますます業界が活性化されることになります。

アニオタこそ質の良いオーディオを必要としており、最後の大きな市場だと思うのですが、今のところそういったものに興味のない人たちにとって、オーディオの世界に触れるチャネルが目下皆無なところに問題があります。
『萌えるヘッドフォン読本』など一部ではそういった試みがあるようなのですが、アニオタの心をくすぐるには「水樹奈々を聴くならこの組み合わせ」「茅原実里を聴くなら・・・」といったアプローチの方が訴求性があるでしょう。

やればすぐ話題になると思うんですがねえ。
っていうかどなたか協力してくれれば僕がやるんですがw。

コメント

_ おでおん ― 2014年05月15日 11時13分

はじめましておでおんと申します。よろしくお願いいたします。
私も、アニメオタクの方はまだ聴いたことのない素晴らしい音を心の奥底で楽しみにしていると思います。
よっしー様のお考えをご教授願います。
メールを送っていただけると幸いです。

_ Where are the femur tibia and fibula? ― 2017年09月01日 15時15分

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