【雑記】宝塚のシステム2013年07月15日 00時56分

誰も興味はないと思うんですが、日がな一日ずっと宝塚の映像を見ていたので、思いつくままにつれづれに。

宝塚歌劇団に入団するためには、宝塚音楽学校に入らなければなりません。
受験資格は中卒以上の満18歳までの女子、となっていますので、同期でも最大で3歳の年の差があるわけです。

音楽学校は2年制で、1年目が予科、2年目が本科と呼ばれます。
この2年間でダンス・歌・芝居の基本をみっちり仕込まれ、卒業する際には一般公開される卒業公演を行います。
卒業時には成績が公開され、成績優秀者がその後花開いていく可能性が高いです。

本科を卒業するといよいよ入団になるわけですが、入団しても彼女たちが宝塚音楽学校の生徒であることに変わりはなく、「研究科」の生徒という扱いになります。
これはトップスターでも一緒です。
なのでファンはタカラジェンヌのことを「生徒」と呼ぶのです。

基本的には年功序列の世界なので、入団してからの年次が大切な要素になります。
その呼び方も独特で、入団1年目を研1(研究科1年の略)、5年目なら研5となります。
研13ぐらいでトップになって、2~3年で退団するのが通常の流れでしょうか。
ある程度の貫禄が求められる男役と違って、初々しさが必須の娘役は、大体研5か6ぐらいまでにトップになることが多いです(早いと研2でトップ就任ということもあります)。

トップ・2番手・3番手といった各組(花・月・雪・星・宙)の中での格の違いも、相撲の世界のように厳格です。
公演パンフレットの写真の掲載順で、いわば番付が分かる仕組みです。
3番手くらいまでになると序列は必ずしも学年順ではなく、人気と実力順になります。
当然舞台での役柄や出番の多さも変わってきます。
この他、各組にはトップよりもずっと学年が上の組長・副組長がいて、いわば管理職のように組全体を取りまとめます。
ほとんどの生徒は上に上がることが望めなくなった時点で退団しますが、トップにはなれないけれども芸達者で、歌劇団に残りたいという人にはこうした道が残されています。
脇役も重要ですし老け役も当然必要なので、こうした人材もなくてはならないのです。
脇を固める人材の豊富さも宝塚の舞台の質の高さを支えています。

演目の構成は、1時間35分のミュージカルと55分のショーの2本立てで、作品はオリジナルというのが基本です。
最近は海外のミュージカル作品や原作もので、ミュージカル1本(いわゆる2幕物)の割合も増えてきました。
2幕物の場合は、最後15分くらいが短めのショー仕立てになっていて、大階段を降りるフィナーレで終わります。
ショーのフィナーレでは宝塚の代名詞となっている大きな羽根を背負って降りてくるわけですが(羽根のないときもあり)、この羽根の大きさも格が上がるほど大きくなり、トップスターは身体よりもずっと大きな羽根を背負うことになります。

生徒一人ひとりに「公式の愛称」があるというのも他にはない特徴の一つでしょうか。
僕が大好きな明日海りおであれば「みりお」ですが、これはファンが勝手に呼ぶのではなく、「宝塚おとめ」という公式の生徒の名鑑に記載されているのです。
ファンは基本的に生徒のことは愛称で呼ぶのが慣習なので、芸名と両方憶えねばならず、記憶力が落ちてきた身にはちょっと大変だったりします。

他にもいろいろ決まり事があるんですが、キリがないのでこの辺で。
宝塚を楽しめるかどうかは、いろいろなお約束に没頭できるか否かで決まると思っています。

【グランロデオ】ヤッホー・ワンダホー・FUJIYAMA@富士急ハイランド・コニファーフォレスト2013年07月21日 01時44分

以前聴いていたノリの良いアーティストに今となってはさっぱり食指が動かなくなった今、相変わらずグランロデオが好きなのは何でだろうと思っていたのですが、今日ふとその理由に思い当たりました。
チューリップが好きであるのと同じ感覚なのだと思うのです。
グランロデオの好きなところを挙げると、
・きーやんの美しい声
・飯塚さんのキャッチーなメロディ
・素敵なラブソングである楽曲
・サポートの2人を含めて大人の男の魅力満点のステージ
ということで、まるまるチューリップと被っているのです。

ハードロックという本来僕の感性とは遠い音楽ではあるものの、その根っこのところがすごくしっくり来るので、チューリップと同様にぼっち遠征上等なのだということに、我ながら今日気づきました。
新曲がことごとく素晴らしくて、ライブでの代表曲になるような勢いのすごさももちろんあると思います。

さて、横浜アリーナできーやんが「女子は水着着用」と厳命した今日のライブ。
まあ水着女子が多かった。
ここは浜辺かプールかって勢いでした。
たわわな夏の果実をたっぷり拝見して、眼福でございました。
偶然僕の席のすぐ近くにまさかのスク水着用の女性もいらして、しかもIGPXコールのときにバルさんが「スク水着用の女子!」っていじったものだから、その彼女がディスプレイに大写しになっていました。
それ以外でも、カメラさんは水着の可愛い娘ばかり選んで抜いてました。
まあ、男なのでそうした光景を見るだけでテンション上がります。
(富士山が噴火(隠語)したりはしませんでしたが)

オープニングアクトはRey。
寡聞にしてよく知らないのですが、なかなか勢いのある若手だと思いました。

ライブについて細々と書くのは止しますが、相変わらず激熱かつセクシーなライブでした。
とにかく楽しい、という点においては、今通っている現場の中ではグランロデオが随一だと思います。
自然に身体が動いて声が出る。
僕の中ではグランロデオという一つのジャンルなのかもしれません。

彼らがノリだけではない証左がアコースティックコーナー。
今日は「SEA OF STAR」でした。
オリジナルはダンサーさんが出てきて、みんなで扇子を振って踊る曲ですが、飯塚さんの渋いギターとともにきーやんのささやくようなセクシーな声で歌われ、ゾクゾクしました。
ある意味今日の白眉だったと思います。

次はとうとうさいたまスーパーアリーナと大阪城ホール。
ついにここまで来たか、と割と初期から応援してきた身としては感慨も一入です。
是非両方とも参加したいですね。
これからもずっと楽しい時間を彼らと過ごしたい、そう思わせてくれたライブでした。