つけ麺屋やすべえ@池袋 ― 2008年06月08日 21時12分
本当はこっそりレビュアー登録している「食べログ」にレビューを投稿しようと思ったんですが、先行評がほとんど褒めたものばっかりだったので、恐れおののいてこちらの方にアップすることにしました。
嗚呼、哀しき日本人のサガ!
満点が★×5だとすれば、1.5ってとこでしょうか。
はっきり言って美味くなかったです。
店のオペレーションも下手っぴ。
とらのあなに寄るたびに、はす向かいにあっていつも行列している当店がずっと気になっていました。
今日は14時から芸劇でコンサートなので、昼飯を食いに覚悟を決めて立ち寄りました。
12時半過ぎに店に着くと、15人ほどが並んでおり、ほとんどがカップル。
今日日の人たちはカップルでつけ麺なんて食うんですね。
僕の常識では、異性と二人で食事をする際には落ち着いて料理とおしゃべりを楽しめる店をチョイスするもんだと思うのですが(無論勘定もこちら持ち)、こういう考え方は前時代的なんでしょうか。
見ていると僕よりも明らかに年上の人たちもいたり。
よく分かりません。
店外に並んでいたのは15人ほどだったのですが、店に入るとそこから更に10人ほど並べるようになっており、結果的に着席するまで40分ほど並びました。
25席ほどあるのでもっと回転が速くてもよさそうなもんですが、まず女子客が多いので食べるのが遅い。
その上、一人席が空いてもそこに後ろの一人客を入れたりせずに次の客の人数分があくまで待たせたりするものだから、そこかしこで虚しく席が空いていたりする。
揚げ句、僕と次の客はそれぞれ一人客だったのに、二人連れだと勘違いしていて、お誂え向きに一人席が二つ空いているのに、わざわざ二人席に案内したりする。
見ていてイライラしました。
行列は単に客が食べるのが遅いのとオペレーションの拙さに起因しているものです。
店内は小綺麗。
つけ麺は\720で、普通盛り・中盛り・大盛りと全部同じ値段。
早稲田の名物カレー屋「メーヤウ」を彷彿とさせます。
中盛り(麺330g)をチョイス。
つけ麺というと、しばらく前に品川駅前にある「品達」に入っている何とか言うつけ麺屋で、罰ゲームみたいに魚臭い物を食わされて以来ちょっとしたトラウマになっていたのですが、当店はとりあえず店内が臭わないので少し安心しました。
麺は茹で置きのものを盛りつけるだけ。
座って15秒後につけ麺が目の前に。
まずはスープを啜ってみると、ラードの臭いと人工的な甘みが口いっぱいに広がり、思わず「ウエッ!」。
他の評には削り節を使った魚介系のスープ、と書かれているのですが、そんな味も香りも微塵もしません。
表面に浮いたギトギトの脂を見れば、お世辞にも「魚介系」とは言えないと思うのですが・・・。
麺は中太のストレート。
かんすい臭かったりグルテンが添加されていたりしておらず、麺自体の味は良好ながら、スープが全くからまず、つけ麺の麺としては全く疑問。
まあ不味いスープが口に入ってこないので助かるといえば助かるのですが、味のしない麺をモソモソ食う図というのも何だか情けないものです。
具はネギ・メンマ・豚の角煮。
アレを叉焼とは言わせません。
スープのギトギトに脂身のギトギトのダブルパンチで、胃にもたれます。
卓には削り節のくず粉がおいてあり、それを麺に振りかけて「ネコまんま」状態にして食べている人がいましたが、信じられません。
「魚介系」とか言っている人はこのくず粉を入れてそう言っているのかもしれません。
スープを薄める用のだしをもらってスープを飲んだりしている人も。
僕にはできない芸当です。
トロトロ食べている女子に対抗して、着席して5分で平らげて店を後に。
とらのあなに通うリビドー豊かな男子諸君の炭水化物補給の用途として成り立っているのならともかく、カップルや女子連れの客が多いのは全くの謎。
僕の常識では女子はこんな味のしつこい脂ぎったものは食べないのですが、それはもう前時代的(ry。
やはりつけ麺というのは僕には鬼門のようです。
嗚呼、哀しき日本人のサガ!
満点が★×5だとすれば、1.5ってとこでしょうか。
はっきり言って美味くなかったです。
店のオペレーションも下手っぴ。
とらのあなに寄るたびに、はす向かいにあっていつも行列している当店がずっと気になっていました。
今日は14時から芸劇でコンサートなので、昼飯を食いに覚悟を決めて立ち寄りました。
12時半過ぎに店に着くと、15人ほどが並んでおり、ほとんどがカップル。
今日日の人たちはカップルでつけ麺なんて食うんですね。
僕の常識では、異性と二人で食事をする際には落ち着いて料理とおしゃべりを楽しめる店をチョイスするもんだと思うのですが(無論勘定もこちら持ち)、こういう考え方は前時代的なんでしょうか。
見ていると僕よりも明らかに年上の人たちもいたり。
よく分かりません。
店外に並んでいたのは15人ほどだったのですが、店に入るとそこから更に10人ほど並べるようになっており、結果的に着席するまで40分ほど並びました。
25席ほどあるのでもっと回転が速くてもよさそうなもんですが、まず女子客が多いので食べるのが遅い。
その上、一人席が空いてもそこに後ろの一人客を入れたりせずに次の客の人数分があくまで待たせたりするものだから、そこかしこで虚しく席が空いていたりする。
揚げ句、僕と次の客はそれぞれ一人客だったのに、二人連れだと勘違いしていて、お誂え向きに一人席が二つ空いているのに、わざわざ二人席に案内したりする。
見ていてイライラしました。
行列は単に客が食べるのが遅いのとオペレーションの拙さに起因しているものです。
店内は小綺麗。
つけ麺は\720で、普通盛り・中盛り・大盛りと全部同じ値段。
早稲田の名物カレー屋「メーヤウ」を彷彿とさせます。
中盛り(麺330g)をチョイス。
つけ麺というと、しばらく前に品川駅前にある「品達」に入っている何とか言うつけ麺屋で、罰ゲームみたいに魚臭い物を食わされて以来ちょっとしたトラウマになっていたのですが、当店はとりあえず店内が臭わないので少し安心しました。
麺は茹で置きのものを盛りつけるだけ。
座って15秒後につけ麺が目の前に。
まずはスープを啜ってみると、ラードの臭いと人工的な甘みが口いっぱいに広がり、思わず「ウエッ!」。
他の評には削り節を使った魚介系のスープ、と書かれているのですが、そんな味も香りも微塵もしません。
表面に浮いたギトギトの脂を見れば、お世辞にも「魚介系」とは言えないと思うのですが・・・。
麺は中太のストレート。
かんすい臭かったりグルテンが添加されていたりしておらず、麺自体の味は良好ながら、スープが全くからまず、つけ麺の麺としては全く疑問。
まあ不味いスープが口に入ってこないので助かるといえば助かるのですが、味のしない麺をモソモソ食う図というのも何だか情けないものです。
具はネギ・メンマ・豚の角煮。
アレを叉焼とは言わせません。
スープのギトギトに脂身のギトギトのダブルパンチで、胃にもたれます。
卓には削り節のくず粉がおいてあり、それを麺に振りかけて「ネコまんま」状態にして食べている人がいましたが、信じられません。
「魚介系」とか言っている人はこのくず粉を入れてそう言っているのかもしれません。
スープを薄める用のだしをもらってスープを飲んだりしている人も。
僕にはできない芸当です。
トロトロ食べている女子に対抗して、着席して5分で平らげて店を後に。
とらのあなに通うリビドー豊かな男子諸君の炭水化物補給の用途として成り立っているのならともかく、カップルや女子連れの客が多いのは全くの謎。
僕の常識では女子はこんな味のしつこい脂ぎったものは食べないのですが、それはもう前時代的(ry。
やはりつけ麺というのは僕には鬼門のようです。
今時のカップル事情 ― 2008年06月08日 21時58分
前の記事で挙げたつけ麺屋で順番待ちをしているときのこと。
ずっと携帯で話をしながら食っている若い男性がいて、行儀の悪いやつだなあと思って見ていました。
それだけなら別になんてことないんですが、彼が席を立つ段になって、隣にいた女性がその連れであることが判明。
彼女と二人で食事をしていて、彼女そっちのけで携帯でおしゃべりなんて、ありえないでしょう。
普通は「いま出先だから後でかけ直す」とか言ってすぐ切るでしょう。
少なくとも僕はそうします。
同性の友人といるときだってそうします。
だって、目の前にコミュニケーションを取るべき相手がいるのに、その人をそっちのけにして一人で別の人と話し込んだりしては失礼でしょう。
そういう常識は、今は通用しないのでしょうか。
むしろ、そんなことでコミュニケーションを拒否したら、電話をかけてきてくれた相手に失礼、なんて感覚なんでしょうか。
それとも、オレとコイツはそんなことで気を遣うような関係じゃねーんだよ、ってことなんでしょうか。
僕には全く理解できません。
家の中ならともかく、外で誰かと一対一でいるときに電話で長話などすれば、相手は放置される恰好になり気持ちのやり場がなくなってしまいます。
それは親密度とかに関係なく、人として必要な気遣いだと思います。
カップルが向かい合って、メールかモバイルゲームか分かりませんが、とにかく無言で携帯を熱心にいじっているのを見たこともありますが、これも全くの謎。
何のために二人でいるのかさっぱり分かりません。
恋人にせよ友人にせよ、二人でいるからには目の前の相手といる時間が大切だから二人でいるんじゃないんでしょうか。
こういう感覚って、今日日は「キモい」んですかね。
こういう面倒くさいことを考えているから、徒に「彼女いない歴」が伸び続けるんですかね・・・。
ずっと携帯で話をしながら食っている若い男性がいて、行儀の悪いやつだなあと思って見ていました。
それだけなら別になんてことないんですが、彼が席を立つ段になって、隣にいた女性がその連れであることが判明。
彼女と二人で食事をしていて、彼女そっちのけで携帯でおしゃべりなんて、ありえないでしょう。
普通は「いま出先だから後でかけ直す」とか言ってすぐ切るでしょう。
少なくとも僕はそうします。
同性の友人といるときだってそうします。
だって、目の前にコミュニケーションを取るべき相手がいるのに、その人をそっちのけにして一人で別の人と話し込んだりしては失礼でしょう。
そういう常識は、今は通用しないのでしょうか。
むしろ、そんなことでコミュニケーションを拒否したら、電話をかけてきてくれた相手に失礼、なんて感覚なんでしょうか。
それとも、オレとコイツはそんなことで気を遣うような関係じゃねーんだよ、ってことなんでしょうか。
僕には全く理解できません。
家の中ならともかく、外で誰かと一対一でいるときに電話で長話などすれば、相手は放置される恰好になり気持ちのやり場がなくなってしまいます。
それは親密度とかに関係なく、人として必要な気遣いだと思います。
カップルが向かい合って、メールかモバイルゲームか分かりませんが、とにかく無言で携帯を熱心にいじっているのを見たこともありますが、これも全くの謎。
何のために二人でいるのかさっぱり分かりません。
恋人にせよ友人にせよ、二人でいるからには目の前の相手といる時間が大切だから二人でいるんじゃないんでしょうか。
こういう感覚って、今日日は「キモい」んですかね。
こういう面倒くさいことを考えているから、徒に「彼女いない歴」が伸び続けるんですかね・・・。
コバケン・ガラ(オールチャイコフスキープロ)@芸劇 ― 2008年06月08日 23時50分
クラシック好きを公言しながら、このところとんと演奏会とはご無沙汰しており、国内ではずいぶんまえに、やっぱりコバケンこと小林研一郎がチャイ5を振ったのに行って以来の演奏会です。
(昨年のアメリカ滞在時には、LAフィルとLAオペラに行きましたが)
プログラムは
・歌劇『エフゲニー・オネーギン』より「ポロネーズ」
・ヴァイオリン協奏曲(独奏:有希・マヌエラ・ヤンケ)
・交響曲第5番
とファン垂涎のチャイコフスキーづくし。
(オケはもちろん手兵日フィル)
席は頑張って2階5列目のセンターを取りました。
芸劇の2階は文化会館やサントリーよりも聴きやすく、見やすいと思います。
「ポロネーズ」は挨拶代わりの先付け。
日フィルはコンディションにバラツキがあるのですが、金管の好調さが伝わってきて、メインディッシュへの期待が高まります。
Vコンの有希(呼び捨てにすんな)は、名前に反してドイツ人とのハーフだけあって、コバケンより一回りでかい、堂々たる娘さんでした。
演奏も体躯に見合って堂々たるもの。
豊かな感情表現は僕の好むところですが、ただ第一楽章はちょっと表情をつけすぎかな、とも思いました。
圧巻は第3楽章。
猛スピードで飛ばす飛ばす。
コーダではオケが煽られている感じで、かなりドキドキしました。
(コバケン自身は落ち着き払っていましたが)
上原彩子と競演したPコンが僕のマイベスト協奏曲演奏ですが、それに次ぐ迫力でした。
(ちなみにこのPコンのフィナーレのコーダではコバケンも我を忘れてオケを煽りまくり、情熱と情熱が散らす火花が眼に見えるようで、とても興奮したのを憶えています)
アンコールにパガニーニの「24のカプリース」から第9番をやってくれたのですが、確かな技巧と美音に魅了されました。
休憩後、お楽しみのコバケン十八番のチャイ5。
第一楽章は金管が好調なのでとても緊張感に満ちていて、いつもとは違う風味。
全身がゾクゾクしてきます。
叙情的な第二楽章は、協奏曲で火がついたのか、弦のコンディションが非常に良く、いつも以上にド熱い演奏でした。
コバケンもよく唸るし。
主題が強奏で帰ってくるところは最高にエスプレッシーボで、手に汗握りました。
ちょっと箸休め的な意味合いの濃い第3楽章を経て、いよいよフィナーレへ。
オケの状態がいいので、最強奏でも強烈なアッチェレラントでも音が濁らず、血中アドレナリン濃度が上がりまくり。
ティンパニは革が破れんばかりに叩きまくってくれるので、音が耳だけでなく身体にまで伝わってきました。
コーダではオケを煽るだけ煽り、オケも必死でそれに食らいついていきます。
自然と聴き手も呼吸を忘れます。
最後は十分に間合いを取った和音で締め括り。
全ての音が消えた刹那に万雷の拍手とブラボーが鳴り響きました。
コバケンのチャイ5はもう何遍となく聴いていますが、いつも耳の渇きを癒してくれます。
緊張感と開放感という意味では、僕の知る音楽の中では随一です。
クラシックに興味のない人にもコバケンのチャイ5だけはぜひ一度聴いてもらいたいと思います。
この興奮を知らずに過ごしてしまうのは人生の損失です。
(昨年のアメリカ滞在時には、LAフィルとLAオペラに行きましたが)
プログラムは
・歌劇『エフゲニー・オネーギン』より「ポロネーズ」
・ヴァイオリン協奏曲(独奏:有希・マヌエラ・ヤンケ)
・交響曲第5番
とファン垂涎のチャイコフスキーづくし。
(オケはもちろん手兵日フィル)
席は頑張って2階5列目のセンターを取りました。
芸劇の2階は文化会館やサントリーよりも聴きやすく、見やすいと思います。
「ポロネーズ」は挨拶代わりの先付け。
日フィルはコンディションにバラツキがあるのですが、金管の好調さが伝わってきて、メインディッシュへの期待が高まります。
Vコンの有希(呼び捨てにすんな)は、名前に反してドイツ人とのハーフだけあって、コバケンより一回りでかい、堂々たる娘さんでした。
演奏も体躯に見合って堂々たるもの。
豊かな感情表現は僕の好むところですが、ただ第一楽章はちょっと表情をつけすぎかな、とも思いました。
圧巻は第3楽章。
猛スピードで飛ばす飛ばす。
コーダではオケが煽られている感じで、かなりドキドキしました。
(コバケン自身は落ち着き払っていましたが)
上原彩子と競演したPコンが僕のマイベスト協奏曲演奏ですが、それに次ぐ迫力でした。
(ちなみにこのPコンのフィナーレのコーダではコバケンも我を忘れてオケを煽りまくり、情熱と情熱が散らす火花が眼に見えるようで、とても興奮したのを憶えています)
アンコールにパガニーニの「24のカプリース」から第9番をやってくれたのですが、確かな技巧と美音に魅了されました。
休憩後、お楽しみのコバケン十八番のチャイ5。
第一楽章は金管が好調なのでとても緊張感に満ちていて、いつもとは違う風味。
全身がゾクゾクしてきます。
叙情的な第二楽章は、協奏曲で火がついたのか、弦のコンディションが非常に良く、いつも以上にド熱い演奏でした。
コバケンもよく唸るし。
主題が強奏で帰ってくるところは最高にエスプレッシーボで、手に汗握りました。
ちょっと箸休め的な意味合いの濃い第3楽章を経て、いよいよフィナーレへ。
オケの状態がいいので、最強奏でも強烈なアッチェレラントでも音が濁らず、血中アドレナリン濃度が上がりまくり。
ティンパニは革が破れんばかりに叩きまくってくれるので、音が耳だけでなく身体にまで伝わってきました。
コーダではオケを煽るだけ煽り、オケも必死でそれに食らいついていきます。
自然と聴き手も呼吸を忘れます。
最後は十分に間合いを取った和音で締め括り。
全ての音が消えた刹那に万雷の拍手とブラボーが鳴り響きました。
コバケンのチャイ5はもう何遍となく聴いていますが、いつも耳の渇きを癒してくれます。
緊張感と開放感という意味では、僕の知る音楽の中では随一です。
クラシックに興味のない人にもコバケンのチャイ5だけはぜひ一度聴いてもらいたいと思います。
この興奮を知らずに過ごしてしまうのは人生の損失です。
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