米国滞在日記第34回 ― 2007年11月26日 22時30分
観光客にとって、LAの街は京都と似たところがあります。
これはもちろん街の造りや雰囲気の話ではなくて、足の問題。
つまり、地下鉄と路線バスを駆使すれば縦横無尽に街を散策できる点が、LAと京都は似通っています。
しかし、異なる点が一つ。
LAでは日が暮れたら地下鉄もバスもNGです。
これは純粋に安全上の問題です。
LAでは地下鉄もバスも基本的に貧者の足なので、乗客の中にはヤバそうなヤツらがいっぱいいます。
それでも日の高いうちはまだ普通そうな人が大半なんですが、日が暮れると途端にちょっときてそうな人や、逆に車内に一人になってしまったりして、大変危険です。
(これは僕が身を以て感じた恐怖ですので、確かです)
とは言っても、夜は夜で飯を食ったりはしたいところ。
となるとタクシーを利用、ということになるんですが、これだけの大都市だというのにLAにはあまりタクシーが走ってないんです。
流しのタクシーはいません(これは珍しく地球の歩き方の情報が正しかった例です)。
乗り場で客待ちをしているタクシーを捕まえるしかないんですが、これも大きなホテルのロビー前ぐらいにしかいません。
ということはどうなるか。
行きは良い良い帰りは怖い、になる可能性が非常に高いんです。
行きはホテルから乗ってくからいいんですが、帰りの足がなくなって路頭に迷うという羽目になりかねません。
ご多聞に漏れず、僕もホテルからタクシーでオペラの上演会場に向かいました。
「日本から来たのか」という話から始まってドライバーとちょっと世間話をしたんですが、ドライバーはエチオピアから来たとアラムさんいうおっちゃん。
(僕と同様下手くそな英語なので、すごくよく聞き取れるんです)
これからオペラを観に行くんだという話をしたら、帰りの足に困るだろうから、終わったら自分がピックアップしてやる、と言うんですね。
終わる時間が分からないと言うと、携帯の番号を教えてくれて、分かったらこれに電話して終演時刻を教えてくれれば、その時刻に迎えに行くとの話。
そのときは、さすがにオペラハウスからの帰りにタクシーに困ることはないだろうしなあと思ったんですが、せっかくの申し出だし並ばなくて済むから、とお願いすることにしました。
後で彼に終演の時刻(23:15)を伝えると、降ろした場所で待っててくれとのこと。
で、終演後、劇場を出ると、僕は例えばサントリーホールの前みたいにタクシーが列を成しているところを想像していたのですが、一台もいやしません。
うへえ、と思ったところに、目の前にすうっとアラムさんの車が。
彼に迎えを頼まなければ、深夜のLAで路頭に迷うところでした。
アラムさんにとっては、僕の取った宿(奮発してハイアット・リージェンシーを取ったんですよ)から劇場まではかなり距離があるので、上客を確保するためだったんでしょうが、理由はどうあれ彼のおかげで大変助かったのは事実なので、$32の料金に対して$45はずんでしまいました。
(チップは2割が目安)
別れ際にたどたどしく「アリガトウゴザイマシタ」なんて言われて、ちょっとジーンと来たり。
当夜の『ドン・ジョヴァンニ』も至福の時間だったのですが、異国でのちょっとした出会いもまた乙なものでした。
結局その夜は晩飯を食いはぐっていたので、やむを得ずルームサービスを頼んだのですが、ピカピカの台に乗せられて料理がしずしずと運ばれてくるのは、なかなかいい光景でしたね。
(頼んだのは結局ビールとハンバーガーなんですけどね。でもさすがに超一流ホテルのハンバーガーは美味かったですよ)
これはもちろん街の造りや雰囲気の話ではなくて、足の問題。
つまり、地下鉄と路線バスを駆使すれば縦横無尽に街を散策できる点が、LAと京都は似通っています。
しかし、異なる点が一つ。
LAでは日が暮れたら地下鉄もバスもNGです。
これは純粋に安全上の問題です。
LAでは地下鉄もバスも基本的に貧者の足なので、乗客の中にはヤバそうなヤツらがいっぱいいます。
それでも日の高いうちはまだ普通そうな人が大半なんですが、日が暮れると途端にちょっときてそうな人や、逆に車内に一人になってしまったりして、大変危険です。
(これは僕が身を以て感じた恐怖ですので、確かです)
とは言っても、夜は夜で飯を食ったりはしたいところ。
となるとタクシーを利用、ということになるんですが、これだけの大都市だというのにLAにはあまりタクシーが走ってないんです。
流しのタクシーはいません(これは珍しく地球の歩き方の情報が正しかった例です)。
乗り場で客待ちをしているタクシーを捕まえるしかないんですが、これも大きなホテルのロビー前ぐらいにしかいません。
ということはどうなるか。
行きは良い良い帰りは怖い、になる可能性が非常に高いんです。
行きはホテルから乗ってくからいいんですが、帰りの足がなくなって路頭に迷うという羽目になりかねません。
ご多聞に漏れず、僕もホテルからタクシーでオペラの上演会場に向かいました。
「日本から来たのか」という話から始まってドライバーとちょっと世間話をしたんですが、ドライバーはエチオピアから来たとアラムさんいうおっちゃん。
(僕と同様下手くそな英語なので、すごくよく聞き取れるんです)
これからオペラを観に行くんだという話をしたら、帰りの足に困るだろうから、終わったら自分がピックアップしてやる、と言うんですね。
終わる時間が分からないと言うと、携帯の番号を教えてくれて、分かったらこれに電話して終演時刻を教えてくれれば、その時刻に迎えに行くとの話。
そのときは、さすがにオペラハウスからの帰りにタクシーに困ることはないだろうしなあと思ったんですが、せっかくの申し出だし並ばなくて済むから、とお願いすることにしました。
後で彼に終演の時刻(23:15)を伝えると、降ろした場所で待っててくれとのこと。
で、終演後、劇場を出ると、僕は例えばサントリーホールの前みたいにタクシーが列を成しているところを想像していたのですが、一台もいやしません。
うへえ、と思ったところに、目の前にすうっとアラムさんの車が。
彼に迎えを頼まなければ、深夜のLAで路頭に迷うところでした。
アラムさんにとっては、僕の取った宿(奮発してハイアット・リージェンシーを取ったんですよ)から劇場まではかなり距離があるので、上客を確保するためだったんでしょうが、理由はどうあれ彼のおかげで大変助かったのは事実なので、$32の料金に対して$45はずんでしまいました。
(チップは2割が目安)
別れ際にたどたどしく「アリガトウゴザイマシタ」なんて言われて、ちょっとジーンと来たり。
当夜の『ドン・ジョヴァンニ』も至福の時間だったのですが、異国でのちょっとした出会いもまた乙なものでした。
結局その夜は晩飯を食いはぐっていたので、やむを得ずルームサービスを頼んだのですが、ピカピカの台に乗せられて料理がしずしずと運ばれてくるのは、なかなかいい光景でしたね。
(頼んだのは結局ビールとハンバーガーなんですけどね。でもさすがに超一流ホテルのハンバーガーは美味かったですよ)
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