航空幕僚長の論文問題2008年11月01日 22時09分

僕もこの論文を読んだが、まず指摘したいのが程度の低さ。
あの人はこう言っている、この人はこう言っている、そして私もそう思う、という引用と孫引きだらけで、一つも論文の体を成していない。
ダメな学生の卒論みたいなものである。

今ひとつは、何故こんなものを公表したのか。
公表が前提となっていたわけではなくて、懸賞で最優秀となったから結果として公表されたという形になっているが、公表される可能性については本人も承知していたはずだ。
公表されればどうなるか、それが分からぬほどバカではあるまい。
ではどういうつもりだったのか、謎と言う他ない。

旧帝国がアジア諸国で行った陽の側面(これだってそういう言い方もできる、という程度のものでしかないが)をことさらに強調し、陰の側面については当時の列強はみんなやっていたことだ、と責任を転嫁する。
この手の思想の根底にあるのは、結局はアメリカに対するさもしい僻み根性である。
アメリカは東京大空襲や2回の原爆投下など、南京事件などとは比べものにならない虐殺を行ったというのに、戦勝国だからというだけで謝りもしない。
だったらこっちも謝るもんかという、子供の論理に過ぎない。
そんなことではお話にならないのである。

アパホテルは大阪に出掛ける際の定宿としているが、ここまで思想的に極端とは思わなかった。
しかし、今こういうものを公にするというのは本当にどういう魂胆なのだろう。
少なくとも自民党を支持していないことだけは明白である。
国民新党あたりを支持しているのだろうか。

この一件、本当に謎である。

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