財津和夫「Live & Talk」@熊谷文化創造館さくらめいと2009年06月14日 23時04分

待ちに待った至近距離で財津さんを見られる日。

この日のチケットは、ヤフオクで壮絶なる競り合いの末ようやく手に入れた物でした。
最前列なのでやむを得ないとは言え、定価の4倍を超えました。
2枚連番がばら売りされており、もう一方(つまり僕の左隣の席)も、当然ながら同様の競り合いとなっておりました。
席に着いてみると、そのお隣さんは僕より10歳ほど年上と思われる女性。
僕と競り合った人も評価が一ケタだったことを考えると、そんなに頻繁にオクを利用するわけではない、大人の女性だったのではないかと思います。

間近で見る財津さんは、本当にカッコ良かったです。
身長は180近く、中年太りと薄毛とは全くの無縁、見事なロマンスグレー。
ヘンに若ぶったりはしないけれども、枯れてもいない。
これが「男」の最終形なんだろうな、とつくづく思いました。

右隣の席がお母さんに連れられた小学校に上がるか上がらないかぐらいの女の子で、その様子が財津さんとしても気になるようで、頻繁にこちらを見るんですね。
眼が合うこと合うことw。
そのたびにドキドキしました。

今回はかなり弾き語りが多く、ギターを抱えて歌う姿がこんなに様になる人は他にいないな、と思ってほれぼれと見ていました。
『けいおん!』で歌う唯や澪を見ても心ときめいたりはしないので、やっぱり僕は変態なのかもしれませんw。

選曲はしっとりとした大人のラブソング三昧。
特にチューリップ解散後ソロになってからの曲が多く、大好きな「君の指」や「誰が許すの君のわがままを」を聴けてすごくうれしかったです。

年齢を重ねて若い頃とは違った魅力をたたえた財津さんの声で様々な恋が歌われるのを聴いているうちに、久しぶりに「恋がしたいな」と思いました。
雑事に忙殺される日々の中、「色恋沙汰なんて今さらめんどくせ」などとうそぶく昨今ではありますが、10年前、とは言いませんが、6・7年前ぐらいのように、「恋をしてるときのテンションって良いよな」なんて気になりました。

財津さんは本当に自然体にライブを楽しんでいました。
途中、客席からリクエストが飛ぶ「ハプニング」があったのですが、セットリストにはない「魔法の黄色い靴」「虹とスニーカーの頃」「私のアイドル」を4小節だけ、即興で歌ってくれました。
会場は大盛り上がりでしたが、財津さんは「4小節でこれだけ拍手もらえるんだったら全曲4小節ずつで」なんてジョークを飛ばしたり。
ここ最近はもっぱらみのりんや奈々さんのライブで飛んだり跳ねたりしている僕ではありますが、心の故郷(は大袈裟かもしれませんが)は「ここ」だよな、としみじみ思いました。

なんかいろいろな意味で胸が「キュン」となった状態で、籠原駅へ向かう無料シャトルバスに乗り込んだのでした。