オーディオ批評には果たして意味があるのか2008年11月10日 10時41分

ここのところオーディオについての知識を蓄えるためにオーディオ雑誌や専門ムックをあれこれ読んだのですが、最近「これって本当に意味があるのか?」と思っています。

それは、レビューが書かれている商品を店頭で実際に試聴してみると、その内容とかけ離れている場合が多々見受けられるからです。
ものすごく繊細な音が鳴ると書いてあるのに、実際に聴いてみるとかなり野蛮な音だったり、僕の経験では各紙誌に書いてある通りの印象だったことはほとんどありません。

これは、一つには記事を書いている人がどういう嗜好の持ち主なのかが分からないところに原因があると思います。
仮によく褒めて書いてあったとしても、筆者が僕と正反対の好みの持ち主だとしたら、「反面教師」にはなりうるとしても、その記事について感心することはないでしょう。
しかも、そのことは実際の音を聴いてみないと分からないのです。

僕は「食べログ」というグルメ口コミサイトをよく見るのですが、こちらでは見識豊かなレビュアーさんの場合はその嗜好が明確になっているので、その店が自分の気に入るかどうかは文章を読むだけでおおよそ判断が出来ます。
また、お金をもらっているわけでもないので、公平性という意味でも信頼が置けます。

そう、公平性という面でもオーディオ批評は正直眉唾だと思うことがあります。
お金をもらって書いている文章ですから、特にメーカーが宣伝費をたっぷり使って大々的にキャンペーンをかけている製品が褒められていたりすると、それだけで「?」という気持ちになってしまいます。

実際、オーディオ批評の記事の中で、否定的な表現を見ることはまずありません。
「ヴォーカルは良いが低音が物足りない」とか「中低音は豊かだが高音の質感が荒い」とか、そういう表現はあってもいい(というよりもその方が自然)だと思うのですが、褒めるのが基本となっているので、欠点が非常に分かりにくいのです。
読者にとっては、長所よりもむしろそちらの方が重要だと思うのですが。

実際に聴いてみないと分からない、では記事の意味がありません。
少なくとも初心者のためにはならないでしょう。
どうもこの業界の閉鎖性が気になります。

コメント

_ How can you heal an Achilles tendonitis fast? ― 2017年09月01日 13時53分

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