「派遣切り」問題について思うこと2008年12月15日 23時43分

この問題については、派遣先である各メーカーばかり問題視されるが、本来の問題の矛先は派遣元、つまり派遣会社ではないだろうか。

どうきれいに言い繕おうとも、派遣会社がやっていることは合法的な「ピンハネ」である。
さんざん労働者からピンハネをして稼いでおきながら、注文がなくなったらはいさようならというのが現在の派遣会社の有様である。
非難されるべきは明らかにこちらの方である。

もちろん、派遣会社からしてみれば、各案件ごとのいわゆる登録型の派遣なのだから、責任はこちらにはないことになるだろう。
まずはその仕組みを変えるのが先決だ。
派遣契約が切れたら即労働者が路頭に迷ってしまう登録派遣をなくし、常用社員として雇用した者のみを派遣可能とする社員型派遣にシフトすれば、現在世間を騒がせている問題は起こらない。

派遣という就業形態は、特段財界に肩入れをせずとも、必要不可欠であることは自明の理である。
派遣=非正規雇用であることが問題なのである。

派遣も正規雇用の一形態とする、という発想が何故出てこないのだろうか。
コペルニクス的転回、というほどの大した考え方でもないと思うのだが。