ヴィトンはもはや「高級ブランド」ではない2008年12月17日 23時06分

いわゆる「高級ブランド」とは、それをもつことが一つのステイタスとなるからこそ価値があるわけである。
ここでいうステイタスとはもちろん経済的なものであり、簡単に言えば庶民とは財布のデキが違うよ、ということである。

従って、本当の高級ブランドは、不景気になったからといって売れなくなるようなものではないはずだ。
その意味で、庶民が顧客であり、不況で売り上げが落ちたから出店計画を白紙に戻さざるを得ないルイヴィトンのようなブランドは、もはや堕落したブランドという他ない。

日本というのはおかしくな国で、「みんなが持っている」ということが一種のブランド価値として成立しうる。
ヴィトンの価値もそこにしかない。

人のことをとやかく言っても仕方ないのだが、みんなが持っているものを持って何がうれしいのだろうか。
人が持っていないものを持っているからこそ「オシャレ」なのだと思うが、そういう価値観は滅びつつあるんだろうな。