分かるような気がしないでもない ― 2008年10月19日 20時56分
ミクシィのトピックに「自分が女性ならしてみたいこと」なるものがあり、覗いてみるとランキングの1位は「男性の奢りで高級レストラン」となっており、軽く吹きました。
とはいえ、分かるような気がしないでもありません。
僕は基本ダメなオタクですが、たまに女子と食事となると、化粧直しに席を立った間に給仕を呼んでカードでチェック、ってやりますからね。
自分の見ていないところで勘定が済んでいるっていうのは、確かに気持ちいいかもしれません。
何度か女子に奢ってもらったことがありますが、何となく居心地が悪かったのを憶えています。
男子である以上、女子には奢ってなんぼだと思います。
(これってやっぱりショーワな感覚なんでしょうかねえ)
とはいえ、分かるような気がしないでもありません。
僕は基本ダメなオタクですが、たまに女子と食事となると、化粧直しに席を立った間に給仕を呼んでカードでチェック、ってやりますからね。
自分の見ていないところで勘定が済んでいるっていうのは、確かに気持ちいいかもしれません。
何度か女子に奢ってもらったことがありますが、何となく居心地が悪かったのを憶えています。
男子である以上、女子には奢ってなんぼだと思います。
(これってやっぱりショーワな感覚なんでしょうかねえ)
アーティストの力、歌の力、そしてファンの力 ― 2008年10月20日 23時12分
1976年8月28日、九電記念体育館でのライブのMCで、財津さんはこんなことを言っています。
僕の夢は、50、60、70になってもライブをやり続けること。
ただ、やるだけなら出来るかもしれないが、客が入らなければライブとして成立しない。
死ぬまで僕らには付き合ってもらいます。
実際その通りになっています。
「ライブ」の黎明期を築いたファンが、そのまま彼らを支え続けているのです。
結婚して、子供を育てて、その子供が独り立ちしてもなお、青春時代に燃えていた心の火を消さずに灯し続けている。
素晴らしいファンのあり方だと思います。
僕もそんなファンでありたいと思います。
28歳のときにこれだけのことを言える財津さんの自信にも恐れ入りますが。
僕の夢は、50、60、70になってもライブをやり続けること。
ただ、やるだけなら出来るかもしれないが、客が入らなければライブとして成立しない。
死ぬまで僕らには付き合ってもらいます。
実際その通りになっています。
「ライブ」の黎明期を築いたファンが、そのまま彼らを支え続けているのです。
結婚して、子供を育てて、その子供が独り立ちしてもなお、青春時代に燃えていた心の火を消さずに灯し続けている。
素晴らしいファンのあり方だと思います。
僕もそんなファンでありたいと思います。
28歳のときにこれだけのことを言える財津さんの自信にも恐れ入りますが。
魔女の一撃 ― 2008年10月24日 00時20分
うちの職場は、ラジオ体操が終わった後、仕事に入る前に事務所の掃き掃除をします。
今朝もいつも通り箒を持って、上司の席の後ろにあるゴミ箱(ほぼ空っぽ)をかがんでどかそうと思ったそのとき・・・。
とんでもない電撃が僕の腰を襲いました。
効果音としては、ドラクエで痛恨の一撃を食らったときの音。
一瞬呼吸が止まり、動くことも出来ません。
やっちまったか?と思うも、一息つくとどうにか動けます。
幸いにも本格的なぎっくり腰の一歩寸前で踏み止まったようです。
仕事をするのに不都合はないのですが、しばらく座っていた後に立ち上がると、腰を真っ直ぐに伸ばすことが出来ずに老人のような姿勢になってしまいます。
機敏に動くことも出来ません。
この週末にライブがなくて本当に良かったと思います。
それにしても、「魔女の一撃」とはよく言ったもんです。
不意に、そして強烈でした。
重い物を持ったり、無理な姿勢を取ったりしなくても、この一撃はホントに何気ない仕種でも食らいます。
くれぐれもお気をつけください。
今朝もいつも通り箒を持って、上司の席の後ろにあるゴミ箱(ほぼ空っぽ)をかがんでどかそうと思ったそのとき・・・。
とんでもない電撃が僕の腰を襲いました。
効果音としては、ドラクエで痛恨の一撃を食らったときの音。
一瞬呼吸が止まり、動くことも出来ません。
やっちまったか?と思うも、一息つくとどうにか動けます。
幸いにも本格的なぎっくり腰の一歩寸前で踏み止まったようです。
仕事をするのに不都合はないのですが、しばらく座っていた後に立ち上がると、腰を真っ直ぐに伸ばすことが出来ずに老人のような姿勢になってしまいます。
機敏に動くことも出来ません。
この週末にライブがなくて本当に良かったと思います。
それにしても、「魔女の一撃」とはよく言ったもんです。
不意に、そして強烈でした。
重い物を持ったり、無理な姿勢を取ったりしなくても、この一撃はホントに何気ない仕種でも食らいます。
くれぐれもお気をつけください。
株安・円高 ― 2008年10月25日 00時14分
大変なことになってますねえ。
週明けは間違いなく、バブル後最安値の更新でしょう。
先日の反発局面で、欲かいて退職金を更に突っ込んだ年寄りなんかはそろそろ樹海に行く準備をする頃でしょう。
哀れなもんです。
こういうときは臆病ぐらいがちょうどいいんです。
幸い不景気になればなるほど相対的に地位が上昇する会社に勤めているので、むしろこの状況はありがたいくらいのものなんですが、電機や自動車の会社に勤めていて、ボーナスを当てにしてローン組んでるお父さんは青ざめてしまいますね。
とはいうものの、最大のライバル会社が今業界全体に波及するようなでかい問題をぶちかましてくれているので、ちょっと困ったものなんですが。
週明けは間違いなく、バブル後最安値の更新でしょう。
先日の反発局面で、欲かいて退職金を更に突っ込んだ年寄りなんかはそろそろ樹海に行く準備をする頃でしょう。
哀れなもんです。
こういうときは臆病ぐらいがちょうどいいんです。
幸い不景気になればなるほど相対的に地位が上昇する会社に勤めているので、むしろこの状況はありがたいくらいのものなんですが、電機や自動車の会社に勤めていて、ボーナスを当てにしてローン組んでるお父さんは青ざめてしまいますね。
とはいうものの、最大のライバル会社が今業界全体に波及するようなでかい問題をぶちかましてくれているので、ちょっと困ったものなんですが。
ゆにっと公演『Plus Eternal Flame』 ― 2008年10月26日 18時49分
複数の出来事を組み立てて破綻のない一連の話に仕立てることは、ある程度の訓練を積めばそう難しいことではない。
しかし、そうしてできた話は、あくまで複数の出来事の組み合わせであって、「物語」ではない。
「物語」とは、複数の出来事が有機的に絡み合いつつ、その芯を一本の「主題」(もっと簡単に言えば「作者の伝えたいこと」)が貫いている物である。
かつこの「主題」も、単独でただあるのでは意味がなく、登場人物や出来事と有機的に融合して表現されていなければならない。
もちろんこんなのは当たり前のことだが、実際に実現させるとなると、なかなかに難しい。
この物語の主題は、「清く真っ直ぐな心が邪心に勝つ」ということである。
(正義、と言うのは僕の大嫌いな言葉の一つなので、あえて使わない)
登場人物に当てはめれば、「清く真っ直ぐな心」が橘と桜であり、「邪心」が巨積であることはいうまでもない。
そして、話の上では、最終的に巨積の陰謀は暴かれ、邪心は潰える。
しかしながら、結果的に巨積の陰謀は打ち砕かれるわけだが、その過程において橘が能動的に動かないため、彼女が(=清く真っ直ぐな心が)勝ったという印象が非常に薄いままに終わってしまっている。
巨積の陰謀については様々に伏線が張られ、その回収も御前会議の場で丁寧になされ、非常に印象的である。
一方で、橘は少し大袈裟に言えば巨積の陰謀を打ち砕く一連の流れの中では何もしていないので、肝心の主人公にもかかわらず巨積の「活躍」に比べて印象が薄く、せっかくの主題もボンヤリしたままで終わってしまう。
葵と青柳についての仕掛けも、それ自体は面白かったが、相対的に橘の印象を薄くする結果になっている。
もちろん、橘が清く真っ直ぐな心の象徴であることは随所で強調されている。
しかしそれが話と有機的に絡み合っておらず、浮いた印象を与える。
協奏曲で喩えると、独奏楽器がオーケストラと協奏をせずに単独で演奏をしているような感じといえば近いだろう。
基本的に話は明快で作品世界に入りやすいだけに、主題が明確に貫徹されていない点は残念だと思う。
これは僕個人のリテラシーの問題かもしれないが、実は僕は最後まで橘は男性であると思って観ていた。
僕の演劇体験の大半は宝塚歌劇とスタジオライフが占めているので、女性が演じているから女性の役だという単純な判断は僕にはできないのである。
亡き祖父に変わって当主になり、また君主の座にも就きうる立場にあるという設定は橘=男性と判断する根拠に十分なり得るし、巨積が桜と橘が一緒にいることを嫌う素振りや、深山の橘に対する態度も同性に対するものと同じである。
橘を女性だと判断する根拠は、極端なことをいえば、女性が演じているということと、最後の場面での葵の科白しかない。
この男性なのか女性なのか判然しない設定は橘という人物にとってプラスにはなっていないと思う。
(仮にそれが意図的なものなのだとしても)
女性なのであれば、もっとそれを前面に押し出した方が個性が際立ったはずだ。
俳優諸氏の熱演は素晴らしかった。
音楽にせよ、肉体を直接使った表現には、何よりも情熱が必要である。
熱のこもった迫力の演技は、それだけで観る者にある種の活力を与えてくれる。
(ただし、巨積の悪事が露見した際の橘だけは、上滑りが過ぎてかえって迫力が伝わらなかった憾みがある)
あと一つ気になったのは、瑣事かもしれないが、何度か出てくる「とんでもございません」という科白。
これは正しくは「とんでもないことでございます」である。
それでは言い回しとして自然ではないということであれば、「かたじけのうございます」とするか。
いずれにせよ、あえてそうする場合以外は、芝居では正確な日本語を使うべきだと思う。
上質な非日常的な空間・時間は少なくとも僕にとっては必要不可欠なものであるが、そうしょっちゅう体験できるものではない。
昨日はそんなひとときを土曜日の昼下がりに過ごすことができた。
いつものことながら、その手引きをしてくれる茂木氏に感謝すると共に、実際にそうした空間を創りだしうる彼を初めとする俳優諸氏に敬意を表したい。
しかし、そうしてできた話は、あくまで複数の出来事の組み合わせであって、「物語」ではない。
「物語」とは、複数の出来事が有機的に絡み合いつつ、その芯を一本の「主題」(もっと簡単に言えば「作者の伝えたいこと」)が貫いている物である。
かつこの「主題」も、単独でただあるのでは意味がなく、登場人物や出来事と有機的に融合して表現されていなければならない。
もちろんこんなのは当たり前のことだが、実際に実現させるとなると、なかなかに難しい。
この物語の主題は、「清く真っ直ぐな心が邪心に勝つ」ということである。
(正義、と言うのは僕の大嫌いな言葉の一つなので、あえて使わない)
登場人物に当てはめれば、「清く真っ直ぐな心」が橘と桜であり、「邪心」が巨積であることはいうまでもない。
そして、話の上では、最終的に巨積の陰謀は暴かれ、邪心は潰える。
しかしながら、結果的に巨積の陰謀は打ち砕かれるわけだが、その過程において橘が能動的に動かないため、彼女が(=清く真っ直ぐな心が)勝ったという印象が非常に薄いままに終わってしまっている。
巨積の陰謀については様々に伏線が張られ、その回収も御前会議の場で丁寧になされ、非常に印象的である。
一方で、橘は少し大袈裟に言えば巨積の陰謀を打ち砕く一連の流れの中では何もしていないので、肝心の主人公にもかかわらず巨積の「活躍」に比べて印象が薄く、せっかくの主題もボンヤリしたままで終わってしまう。
葵と青柳についての仕掛けも、それ自体は面白かったが、相対的に橘の印象を薄くする結果になっている。
もちろん、橘が清く真っ直ぐな心の象徴であることは随所で強調されている。
しかしそれが話と有機的に絡み合っておらず、浮いた印象を与える。
協奏曲で喩えると、独奏楽器がオーケストラと協奏をせずに単独で演奏をしているような感じといえば近いだろう。
基本的に話は明快で作品世界に入りやすいだけに、主題が明確に貫徹されていない点は残念だと思う。
これは僕個人のリテラシーの問題かもしれないが、実は僕は最後まで橘は男性であると思って観ていた。
僕の演劇体験の大半は宝塚歌劇とスタジオライフが占めているので、女性が演じているから女性の役だという単純な判断は僕にはできないのである。
亡き祖父に変わって当主になり、また君主の座にも就きうる立場にあるという設定は橘=男性と判断する根拠に十分なり得るし、巨積が桜と橘が一緒にいることを嫌う素振りや、深山の橘に対する態度も同性に対するものと同じである。
橘を女性だと判断する根拠は、極端なことをいえば、女性が演じているということと、最後の場面での葵の科白しかない。
この男性なのか女性なのか判然しない設定は橘という人物にとってプラスにはなっていないと思う。
(仮にそれが意図的なものなのだとしても)
女性なのであれば、もっとそれを前面に押し出した方が個性が際立ったはずだ。
俳優諸氏の熱演は素晴らしかった。
音楽にせよ、肉体を直接使った表現には、何よりも情熱が必要である。
熱のこもった迫力の演技は、それだけで観る者にある種の活力を与えてくれる。
(ただし、巨積の悪事が露見した際の橘だけは、上滑りが過ぎてかえって迫力が伝わらなかった憾みがある)
あと一つ気になったのは、瑣事かもしれないが、何度か出てくる「とんでもございません」という科白。
これは正しくは「とんでもないことでございます」である。
それでは言い回しとして自然ではないということであれば、「かたじけのうございます」とするか。
いずれにせよ、あえてそうする場合以外は、芝居では正確な日本語を使うべきだと思う。
上質な非日常的な空間・時間は少なくとも僕にとっては必要不可欠なものであるが、そうしょっちゅう体験できるものではない。
昨日はそんなひとときを土曜日の昼下がりに過ごすことができた。
いつものことながら、その手引きをしてくれる茂木氏に感謝すると共に、実際にそうした空間を創りだしうる彼を初めとする俳優諸氏に敬意を表したい。
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