アーティストとオーディエンス ― 2008年03月20日 21時57分
前にも書きましたが、チューリップのライブに訪れるオーディエンスは本当に素晴らしい人たちです。
青春を彩った懐かしい歌を聴いて、その当時を振り返るという気持ちももちろんあるでしょうが、それ以上に、「今」のチューリップの歌を感じようとする姿勢がとてもよく伝わってきます。
同じ詞・メロディでも、時を経れば歌は質感を大きく変えます。
同じく時を経て変わった自分の姿と重ね合わせて、チューリップが今しか歌えない歌を、今しかできない感じ方で感じているのです。
会場に集う人たちの大半は、僕より少なくとも10は年上、親の世代の人も少なくありません。
おそらく音楽を日常的にたしなんでいる人は多くないでしょう。
普段の日はおせんべいを食べながら韓流ドラマを眺めているのかもしれません。
それでも、チューリップのライブでは、歌を心の底から楽しむ素晴らしいオーディエンスとなるのです。
もっとも、チューリップが日本のライブシーンを一から築いてきたバンドであるということは、そのファンもまたライブの楽しみ方を築いてきた人たちなわけですから、ライブの達人の集まりであるのはむしろ当然だとも言えるでしょう。
翻って、みのりんのライブの会場で心の底から歌を感じている人がどれほどいるでしょうか。
ステージ上で生まれている歌のクオリティに、その下にいるオーディエンスはついて行けているのでしょうか。
残念ながら現状ではそうではないようです。
僕の主観はともかく、先日みのりんのオフィシャルサイトに「コンサートマナーへご協力のお願い」が掲示されたという事実がそれを物語っています。
みなが歌を感じているのならば、こんなものが発表されるはずはありません。
みのりんはただの可愛くてちょっと歌の上手いアイドル声優なのでしょうか。
ライブはそんなみのりんを生で見るだけの場なのでしょうか。
ライブをどんなふうに楽しもうが、そんなのは各自の自由だ、という考え方も確かにあると思います。
しかし、最近の流行りの言い方を借りれば、「客の品格」というものも非常に大切だと僕は思います。
僕は「食べログ」というレストランの口コミサイトをよく読みます。
何人か非常に見識豊かなレビュアーさんがいて、自分がレビューを書くときの参考にもなるので、マメに更新をチェックしています。
そこでよく指摘されるのが、「店が客に荒らされる」ということです。
特に志のある若い店主の店にあるようです。
店主の高い志を全く意に介さず好き放題飲み食いをする客が居着いてしまうと、その店主の志を楽しもうとする客の足が遠のいてしまう。
しかし、そういう客ほど金を落としていくので、店主もそういう悪い客をむげに扱うわけにいかない。
自らの志が理解されないまま時が過ぎ、やがて仕事も荒れて、ダメな店になるという例が少なくないそうです。
ドキッとする話です。
果たして我々は志を理解し、それを伸ばしていけるようなよい客なのでしょうか。
少なくとも、またこいつらに歌を聴いてもらいたいと思ってもらえるオーディエンスであらなければならないと思います。
そのためには、ステージ上で生まれる歌を感じるしかありません。
その歌をどう感じるかは、もちろん個人差があるでしょう。
しかし、最低限、歌を感じる姿勢は持っていなければなりません。
残り二日、みのりんの歌を精一杯感じ、よいライブにしなければなりません。
青春を彩った懐かしい歌を聴いて、その当時を振り返るという気持ちももちろんあるでしょうが、それ以上に、「今」のチューリップの歌を感じようとする姿勢がとてもよく伝わってきます。
同じ詞・メロディでも、時を経れば歌は質感を大きく変えます。
同じく時を経て変わった自分の姿と重ね合わせて、チューリップが今しか歌えない歌を、今しかできない感じ方で感じているのです。
会場に集う人たちの大半は、僕より少なくとも10は年上、親の世代の人も少なくありません。
おそらく音楽を日常的にたしなんでいる人は多くないでしょう。
普段の日はおせんべいを食べながら韓流ドラマを眺めているのかもしれません。
それでも、チューリップのライブでは、歌を心の底から楽しむ素晴らしいオーディエンスとなるのです。
もっとも、チューリップが日本のライブシーンを一から築いてきたバンドであるということは、そのファンもまたライブの楽しみ方を築いてきた人たちなわけですから、ライブの達人の集まりであるのはむしろ当然だとも言えるでしょう。
翻って、みのりんのライブの会場で心の底から歌を感じている人がどれほどいるでしょうか。
ステージ上で生まれている歌のクオリティに、その下にいるオーディエンスはついて行けているのでしょうか。
残念ながら現状ではそうではないようです。
僕の主観はともかく、先日みのりんのオフィシャルサイトに「コンサートマナーへご協力のお願い」が掲示されたという事実がそれを物語っています。
みなが歌を感じているのならば、こんなものが発表されるはずはありません。
みのりんはただの可愛くてちょっと歌の上手いアイドル声優なのでしょうか。
ライブはそんなみのりんを生で見るだけの場なのでしょうか。
ライブをどんなふうに楽しもうが、そんなのは各自の自由だ、という考え方も確かにあると思います。
しかし、最近の流行りの言い方を借りれば、「客の品格」というものも非常に大切だと僕は思います。
僕は「食べログ」というレストランの口コミサイトをよく読みます。
何人か非常に見識豊かなレビュアーさんがいて、自分がレビューを書くときの参考にもなるので、マメに更新をチェックしています。
そこでよく指摘されるのが、「店が客に荒らされる」ということです。
特に志のある若い店主の店にあるようです。
店主の高い志を全く意に介さず好き放題飲み食いをする客が居着いてしまうと、その店主の志を楽しもうとする客の足が遠のいてしまう。
しかし、そういう客ほど金を落としていくので、店主もそういう悪い客をむげに扱うわけにいかない。
自らの志が理解されないまま時が過ぎ、やがて仕事も荒れて、ダメな店になるという例が少なくないそうです。
ドキッとする話です。
果たして我々は志を理解し、それを伸ばしていけるようなよい客なのでしょうか。
少なくとも、またこいつらに歌を聴いてもらいたいと思ってもらえるオーディエンスであらなければならないと思います。
そのためには、ステージ上で生まれる歌を感じるしかありません。
その歌をどう感じるかは、もちろん個人差があるでしょう。
しかし、最低限、歌を感じる姿勢は持っていなければなりません。
残り二日、みのりんの歌を精一杯感じ、よいライブにしなければなりません。
コメント
_ What is the Ilizarov method? ― 2017年09月01日 14時24分
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