永田町には売国奴ばかり2008年03月19日 23時38分

日銀総裁が空席になることが決定した。
政府・自民党の対応も褒められたものではないが、今回の一件で民主党がいかに腐りきった組織であるかがはっきりと分かった。

この全世界的な金融混乱の最中に中央銀行のトップを空席にすることがどれほど日本の国益を損なうか、分からないほど愚かではあるまい。
要は国益よりも党益を重視する連中なのである。

武藤副総裁もいかん、田波国際協力銀行総裁もいかんと言うのなら、では一体誰ならいいというのだろうか。
対案も出さずしてただ徒に首を横に振るは、ただの駄々っ子の所業である。

そもそも、財務省出身者では財政と金融の分離に支障を来すという理屈がおかしい。
そうであるならば、竹下派七奉行が中枢を握るような党は野党として機能しない、という理屈も当然まかり通るはずである。
(実際そうであるが)

数を恃みに自らの意志を強引に通す。
これはまさに田中角栄を初めとする旧55年体制下での自民党のやり口であって、その意味では小沢一郎という男はきわめて優秀な伝統的自民党政治の継承者と言える。

自民党も脇が甘い。
参院で過半数を失った時点で日銀総裁人事で混乱が生じることは分かっていたのだから、衆議院の優越を認める規定を定めるなどいくらでもあらかじめ手は打てたはずである。

政治がもっとも優先させねばならないのは国益である。
まして、現在のように世界規模で経済が混乱している渦中では、与党と野党のいがみ合いなどくだらぬことにうつつを抜かしておらずに、いかにすれば国益を守りうるか、そのことに知恵を絞るべきではないか。
アメリカですら、貧すれば共和党と民主党が手を結ぶのである。

どいつもこいつも国を預けるに足らぬ愚か者ばかりである。
しかし、国会の大多数が自民党と創価である(民主党など自民党小沢派と同じである)現状では、どうにもならない。
やはりこの国は沈みゆく船なのであろうか。