TULIP TOUR2007-2008"run"@フェスティバルホール2008年02月15日 01時10分

ツアー開始前より、財津さんから「チューリップとしてのツアーはこれで最後」という声明が出ており、今日を最後にチューリップに会うことができなくなってしまうような悲壮な気分で会場に向かったのですが、MCで「もうチューリップをやらないわけではなく、これからは野外とかアリーナとかで、ツアーを凝縮したような形でやっていきたい」という話が出て、会場のみなさんとともに僕も大変ホッとしました。

週末のみのりんのライブで涙腺がユルユルになっていることもあり、今日はどれだけ泣くだろうと思っていたんですが、上記のような話もあり、またメンバーがすごく楽しそうに演奏をしているので、基本的に楽しく歌を聴くことができました。

以下、セットリストともに当日の模様を簡単に。
(憶えが悪いので、手帳にメモリながら聴いてました)

1 心を開いて
2 あの娘は魔法使い

ここでこれがくるとは思いませんでした。
2曲目にして会場は一気にヒートアップ。

MC(安部)
3 悲しきレイン・トレイン
4 明日の風

後奏での安部さんと姫野さんのツインギターはいつ見ても泣けます(実際涙ぐんでしまいました)。
おっさん二人のハモりギター、最高です。
上田さんのドラミングも切れまくっており、大人しく座席に座りつつも身体は動きまくり。
2階で動きが見えたこともあり、やはり神だと実感しました。
(若いころには影山ヒロノブさんともやったことがあるそう。
そこら辺の縁で、みのりんや奈々さんの後ろで叩いたりしてくれたらもう最高なんですが・・・!)

5 ここはどこ
6 NEVER ENDING
MC (財津)
7 run
8 走れ!ムーン号
9 Route 134

これも名曲ですね。
今となってはあまり表に出てきませんが、宮城さんの歌はどれも大好きです。
「VOLUME・10」も聴きたかった!

MC(安部)
10 ブルー・スカイ
11 風のメロディ
12 約束

ファンの涙腺を壊すためにあるような一曲。
オリジナルも良いのですが、やはり今の財津さんの歌唱で聴くとたまらなく切なくなります。
どうにか頑張って涙ぐむぐらいにとどめました。

(以下3曲生ギターコーナー)
13 逆回転
MC(安部)
14 風見鳥
MC(財津)
15 I Love You

16 心の旅

前奏の時点で涙がスタンバイされたので困りました。
当分姫野さんの「心の旅」が聴けなくなるのかと思うとどうしようもなく淋しくなって、本気で泣きそうでした。
でもどうにかガマン。

17 ぼくがつくった愛のうた
18 Someday Somewhere

財津さんの声は本当にすうっと胸の奥の奥に染みこんできます。
DNAが揺さぶられる感じがします。
安部さんのギブソンが歌う歌も本当に美しい。
エレキは歌わせてなんぼの楽器だとつくづく思います。

MC(財津)
19 虹とスニーカーの頃
20 青春の影

ここまで歌い込んできてなお完璧なファルセットを出せるとは、恐れ入ります。
いつ聴いても「青春の影」の美しさには圧倒されますが、この日の歌は僕が今まで聴いた中でも群を抜いていたような気がします。
泣くことも忘れて聞き惚れました。

21 Shooting Star

「青春の影」ではなくこちらを最後に持ってきたあたりに、チューリップの未来への意志を感じます。
コーラス部分での財津さんのファルセットの美しいこと。
色あせることのないスペースサウンドに心奪われました。

(アンコール1)
22 2222年ピクニック

演奏を聴いていたら、「なんてこのバンドは神なんだろう」としみじみ思えてきて、いきなり涙がぶわーっとあふれてきました。
財津さんと姫野さんのキーボードがフィーチャーされた曲ですが、二人が楽しそうに演奏しているのを見ていたら後から後から泣けてきました。

23 銀の指環

この曲は手拍子がちょっと変則ですが、どの会場でもみんなぴたりと合わせるので、ファンのレベルの高さに感心します。
36年の歴史に培われた連帯感は生半可なものではありません。

24 夢中さ君に

5人がすごく楽しそうで、見ていて幸せな気分になりました。
腹の底から声出してお約束の「財津さん!」コールをしました。
フロント3人が間奏で見せるお決まりのポーズも見られて、会場のボルテージは最高に。

(アンコール2)
25 魔法の黄色い靴

この曲を歌わなければ、チューリップのライブは終われません。
財津さんが終始楽しそうなので、僕も泣くまいと思って頑張ってあらん限りの声で歌いました。
会場が一つになって歌っている様子は本当に感動的でした。

26 二人で山へ行こう

このツアーではフィナーレがこの曲になっています。
知っている人の方が少ないかもしれませんが、「魔法の黄色い靴」でしんみりして終わりたくないというバンドの希望なのかもしれません。

(アンコール3)
27 私のアイドル

「二人で山へ行こう」が終わってメンバーが下がった時点で、客席の電気がついて「これをもちまして、本日の公演は……」というアナウンスも入ったのですが、誰一人として席を立たず、みんなで声を揃えてアンコール。
しばらくして、メンバーが戻ってきてくれました。

それぞれが自分の楽器の音が生きているか確認してからの演奏だったので、おそらく急遽だったのではないかと思います。
この時点で僕の涙腺は完全に崩壊。
肩を震わせて涙をぼろぼろこぼす羽目になりました。
まともにステージを見ていられませんでした。


茅原実里というこれからキャリアを築いていくアーティストの初めてのツアーの初日に立ち会ったその3日後に、日本で初めて成功したポップスグループの最後のツアーの最終日に立ち会えたというのは、何と幸運なことでしょうか。

チューリップは僕に音楽だけでなく、音楽をきっかけにして人生を楽しむことを教えてくれました。
本当にチューリップは僕の人生の原点です。

彼らとのまた新しい出逢いに期待をしつつ、この日の想い出を永久保存して、さらなる素敵な音楽を求めていきたいと思います。