【みのりん】10th Anniversary Live SANCTUARY2014年11月19日 22時56分

素晴らしいライブだったので、久しぶりにライブレポ、というか感想をしたためてみます。

何も考えずに、ただただみのりんの歌を聴いて身体で盛り上がる、というライブでした。
やっぱりライブというのはシンプルなのが一番、という思いを強くしました。
世界観とかなんかそういうごちゃごちゃしたのはいらんです。
ただシンプルに歌を聴きたいです。
それだけの力があるんですから。

色々と凝った演出の画像が使われているのは分かっていましたが、ほとんど見ていませんでした。
ひたすらみのりんのみを凝視。
とにかくみのりんとその歌を楽しもうと思っていたので。

開演1時間以上前に会場について、公演で必須のグッズである旗が買えないとか、本来ならあり得ない不手際ですが、今回ばかりはみのりんに免じて不問に付しても良いかな、と思いました。

印象に残った曲について、一言二言。

◆Dream Wonder Formation
所収のアルバムには思うところが少なからずありますが、この曲は大好きで、アルバム冒頭の2曲だけを聴くことはよくあります。
ライブの幕開きにはぴったりですね。
一気にテンションが上がりました。

◆Cynthia
ほほう、と思うと同時に、久しぶりに参戦していた某氏のことが頭をよぎったのは僕だけではないはず。
ダンス曲、という紹介のされ方にも驚きましたが、どうなんでしょうねw。

◆too late? not late...
テンションが沸点に達したのはいうまでもありません。
もちろんUO追い焚きです。
かつては切羽詰まった疾走感が魅力でしたが、今はむしろ落ち着いたテンポで明るく歌われる曲に変わっており、みのりんの変化を反映しているのかもしれません。

◆君がくれたあの日
序奏でみんな青を振っていたので、いつの間にか初期の振り方に戻ったのかと思ったら、序奏が終わっても大半が青のままだったので拍子抜け。
僕の中では奈々さんのエタブレに匹敵する、会場がオレンジに染まる曲なのですが、今はそうではないんですね。
考えてみれば、君くれ自体がレアな曲になっているので、自然な流れなのかもしれません。

◆Contact 13th
ファン投票1位というのはご新規のファンが増えている現状からすると意外ですが、逆に言えば以前からのファンにとってそれだけ思い入れが強いということなのでしょう。
いい歌です。

◆一等星
曲としては拙いんですが、しみじみいい歌だと思います。
自作曲を武道館で歌うというのは本当に限られたアーティストにしか達成できないことですから、ある意味この日のハイライトだったのかもしれません。

僕は単純にみのりんの歌が好きで、みのりんの歌を聴きたいので、こういうシンプルなライブを重ねていって欲しいなあ、と思います。

【みのりん】MINORI CHIHARA LIVE TOUR 2014“NEO FANTASIA”@グランキューブ大阪2014年05月06日 18時28分

みのりん関係の日記を書くのは本当にご無沙汰ですが……。
最前列をいただいてしまった以上、やはりここはきちんと記録しておかねばなりますまい。
ということで、久しぶりの極私的ライブレポートです。

前方席が引換制になって初めての引換体験、とはいえどうせ大した席じゃないんだろうと高をくくっていたら、最前列、しかも下手寄りにみのりんが来たときにちょうど立ち止まるポジションということで、殊の外良くみのりんを拝むことが出来ました。

みのりんを見た第一印象は「メイク薄いな」。
いやまあ、これは直前に9列目でオスカル様やらアンドレやらを宝塚大劇場で見ていたからなんですが……。

次に思ったのが「みのりんほっそ!」。
タカラジェンヌも極限まで身体を絞った、本当にちゃんと内臓が入っているのか怪しく思える人たちですが、彼女たちに引けを取らない細さなので、これは正直驚きました。
もちろん前からスタイルは良かったですが、ここまで細かったイメージはなく、恐らく絞ったんでしょう。
コルセットを模した衣装もよく似合っていましたが、あまり無理はして欲しくないと思いました。

ライブもアルバムと同様テーマパークをイメージして、みのりんのキャスト風のナレーションからスタート。
ライブの幕開けは4人のダンサーさんも交えて華やかに。
(開始早々にそのうち1人の持つフラッグの布の部分がすっぽ抜けてしまい、相変わらずここの舞台スタッフは抜けてるなあと思いましたが)
セットなどを含め全体的にアルバムのコンセプトが踏襲されていて、音楽の世界観に花を添えていたと思います。

久しぶりにライブで我を忘れて跳んだりはねたり叫んだりしました。(もちろん常に視線はみのりんをロックオン!)
やっぱりみのりんの歌はしっくり来るというか、周りに流されるのではなく身体や心の芯から盛り上がれますし、何より歌に身を任せていると気持ちが良いのです。

そしてまた、歌っているみのりんの美しいこと。
ステージでの姿の美しさではいわゆる声優アーティストの中ではずば抜けていると思います。
あくまで個人的な見解ですが。

久しぶりの「君くれ」では大いに滾りました。
この曲は無条件でぶち切れさせてくれますね。
UOを折る客なんて僕の周りには一人もいませんでしたが、古式ゆかしく(?)前奏の終わりと同時に一本目を折り、途中で追い焚き。
どなたかのようにクルクルとかはしませんが、とにかく全身全霊を込めて飛んで振りました。
Cメロのところでみのりんが目の前に来てくれたときには全身がカッと熱くなって、無意識にUOを振る右手にも力が入りました(だから何だという話ですが)。
締めのドラム連打のところではこれ以上無理というくらい思いっきりUOを叩き付けてしまい、後からよくすっ飛ばさなかったもんだと胸をなで下ろしたくらい興奮してしまいました。

「ラシュマ」では、何を思ったのか大先生がギターを持ち出して、エアギターを熱演。
僕の方を見て「どや!」みたいな顔をするので、「イケてるゼ!」という感じのハンドサインを送っておきました。
ダンサーさんが使っていたみのりんと同じサイズのフラッグを振ったり、大先生がやたらとやりたい放題でした。

「Neverending Story」はどうやって聴かせるんだろうと思っていたのですが、開演前のファンの様子の映像と合わせるというのはすごく良かったと思います。
それにしても、映像を見ながらみのりんのファンは相変わらず良く訓練されているなあと感心しました。

欲を言えば、「Harmonaized Chaos」が聴けなかったのが残念。
大好きだし楽しみにしていたので、唯一の心残りでした。

一つ気になったこととしては、「Perfect energy」の振りが変わったのは何故なんでしょう。
顔の前でVサインを交差させてから身体の前を横切らせる振りが、前後逆になっていて戸惑いました。
今後はそっちの振りに変わるのでしょうか。

音に関しては、メインのスピーカーではなく、前方席用のサブスピーカーの音を聴いていたので、全体的にどうだったのかはよく分かりません。
全般的にギターとバイオリンはほとんど聞こえておらず(音がしないわけではなく、団子になってしまってどういうフレーズを弾いているのかがさっぱり分からない状態)、ボーカルとドラムとベースだけがはっきりと聞こえている状態でした。
ライブを楽しむという点では全く支障はなかったのですが、本編後半、一番音圧が上がった状態では時折ボーカルも行方不明になる局面がありましたし、「NEO FANTASIA」ではメインウーファーからの低音の振動がハンパではなかったので、ホール後方ではどうだったんだろう、という気はしました。
音圧が高すぎるのでは、と思う反面、ファンの歓声に負けないようにするにはやむを得ない側面もあるのかもしれず、これは難しいところだと思います。

ともあれ、歌に、みのりんに鷲掴みにされ振り回されて、気持ちの良いことこの上ないひとときでした。
新福島の蓬莱での打ち上げも相変わらずアレゲな時間でしたし(詳細は割愛しますが)、いろいろなものに感謝したくなったのでした。

【真綾】「ダディ・ロングレッグズ」の舞台を見てつらつら考えたこと2014年03月21日 00時18分

今日、3/20の2回目は公演3日前に突如アナウンスのあった、電撃的な追加公演。
平日の夜、しかも3連休前に都合をつけて駆けつけるなんてのは、井上さんと真綾のコアなファンばかり。
そして、ファン層からの予想通り、客席はほとんどが井上さんの熱心なファンでした。
(要はちょっと年齢高めの女性ばかり)

終演後の特別カーテンコールで、井上さんが「レジェンド公演」と呼んだ通りある種特別な公演であり、2人ともいつも以上の熱演でした。
アドリブが多く、ちょっとした小芝居や表情が非常に豊かで、何回も見ていますが今回がベストだったように思います。

真綾のウイットに富んだ表情では大きな笑いが起こり、ソロでは大きな拍手が上がるのを聞きながら、ふとこの笑いや拍手は真綾のファンではない人が送っているものなんだよな、ということに気付きました。
客席にいるのはほとんどが井上さんのファン。
しかし、真綾にも井上さんに対するのと同様の反応を返している。
今さらながら、これはなかなかすごいことだぞ、と思ったのです。

本人がそういうことを意識していたかは分かりませんが、そもそも初演時は真綾にとってこの作品は完全にアウェーだったはず。
本職である井上さんと劇場に動員できる数が圧倒的に違います。
(実際、今だって客席の大半は井上さんのファンです)
しかも、井上さんのファンはミュージカル通の目の肥えた人が多い。
エポニーヌを長い期間やっていたとはいえ、実績はそれだけなわけで、真綾をかなり色眼鏡で見ていた井上さんファンも多かったと推察できます。

まして女性は同じ女性に対する眼が非常にシビアです。
いかに井上さんのファンであっても、一人しかいない相手役の女優が気に入らなければ、そんなに何度も劇場に足を運んだりはしないでしょう。

それが、大ヒット公演となり、異例とも言える追加公演組まれるほどになった。
真綾が自分に興味の無かった大多数の人を引き込んだ結果であり、やっぱりすごいな、と改めて思いました。

井上さんに関しても全く同じことが言えるわけで、僕も井上さんが素敵でなかったら、いくら真綾が好きでもこんなに足繁く通ったりしません。
どれくらい素敵かというと、宝塚が大好きで、「舞台で現実の男女のラブシーンなんて汚らわしい!」と思っている僕が、ジャービスとジルーシャのキスシーンをボロボロ泣きながら見ているくらいです。

カテコのトークで、真綾が「この作品は何度演じても全く飽きるということが無くて、毎公演が新しい」と言っていましたが、見ている僕も同じで、何度見ても初めて見たときの新鮮な感動が全く薄れないのです。
普通だと頭の中でちょっとストーリーを先取りしながら、次の瞬間を待ちかまえるようにして見てしまうのですが、「ダディ」は全くそんなことが無く、常に初めて見る新しいストーリーとして観劇しています。
こんな作品は初めてです。

真綾も井上さんも完全にジルーシャもしくはジャービスその人になっており、演じている、ということを全く忘れてしまいます。
コメディ部分では2人とも本当にチャーミングで、そして後半に入ると本当に純粋に心から愛し合っていて、愛しているがゆえの涙を流し、こちらも涙無しでは見ることができません。

ジルーシャとジャービスに出会えて本当によかったと思っています。
東京公演は運良く千秋楽を見ることができます。
大好きなジルーシャとジャービスを心に焼き付けたいと思います。

【グランロデオ】ヤッホー・ワンダホー・FUJIYAMA@富士急ハイランド・コニファーフォレスト2013年07月21日 01時44分

以前聴いていたノリの良いアーティストに今となってはさっぱり食指が動かなくなった今、相変わらずグランロデオが好きなのは何でだろうと思っていたのですが、今日ふとその理由に思い当たりました。
チューリップが好きであるのと同じ感覚なのだと思うのです。
グランロデオの好きなところを挙げると、
・きーやんの美しい声
・飯塚さんのキャッチーなメロディ
・素敵なラブソングである楽曲
・サポートの2人を含めて大人の男の魅力満点のステージ
ということで、まるまるチューリップと被っているのです。

ハードロックという本来僕の感性とは遠い音楽ではあるものの、その根っこのところがすごくしっくり来るので、チューリップと同様にぼっち遠征上等なのだということに、我ながら今日気づきました。
新曲がことごとく素晴らしくて、ライブでの代表曲になるような勢いのすごさももちろんあると思います。

さて、横浜アリーナできーやんが「女子は水着着用」と厳命した今日のライブ。
まあ水着女子が多かった。
ここは浜辺かプールかって勢いでした。
たわわな夏の果実をたっぷり拝見して、眼福でございました。
偶然僕の席のすぐ近くにまさかのスク水着用の女性もいらして、しかもIGPXコールのときにバルさんが「スク水着用の女子!」っていじったものだから、その彼女がディスプレイに大写しになっていました。
それ以外でも、カメラさんは水着の可愛い娘ばかり選んで抜いてました。
まあ、男なのでそうした光景を見るだけでテンション上がります。
(富士山が噴火(隠語)したりはしませんでしたが)

オープニングアクトはRey。
寡聞にしてよく知らないのですが、なかなか勢いのある若手だと思いました。

ライブについて細々と書くのは止しますが、相変わらず激熱かつセクシーなライブでした。
とにかく楽しい、という点においては、今通っている現場の中ではグランロデオが随一だと思います。
自然に身体が動いて声が出る。
僕の中ではグランロデオという一つのジャンルなのかもしれません。

彼らがノリだけではない証左がアコースティックコーナー。
今日は「SEA OF STAR」でした。
オリジナルはダンサーさんが出てきて、みんなで扇子を振って踊る曲ですが、飯塚さんの渋いギターとともにきーやんのささやくようなセクシーな声で歌われ、ゾクゾクしました。
ある意味今日の白眉だったと思います。

次はとうとうさいたまスーパーアリーナと大阪城ホール。
ついにここまで来たか、と割と初期から応援してきた身としては感慨も一入です。
是非両方とも参加したいですね。
これからもずっと楽しい時間を彼らと過ごしたい、そう思わせてくれたライブでした。

【みのりん】私の頭の中の消しゴム 5th letter2013年06月17日 23時45分

この公演が発表されたとき、実は非常に複雑な気持ちでした。
真綾(坂本真綾)が同じ別所哲也さんと組んだ公演を前回4th letterの際に見ており、それが実に素晴らしかったからです。
演目が同じで相手役も同じとなれば、どうしたって比較をしてしまいます。
そして、数々の舞台を踏み菊田一夫演劇賞を受賞する実力の持ち主に、舞台経験はほぼゼロに等しいみのりんが演技の力で敵うとは到底思えません。
作品はともかく、相手役まで同じかよ……というのが偽らざる第一印象でした。

しかし、その後考えを改めました。
僕はプロ野球も高校野球も両方好きですが、高校球児のプレーを見るときにプロと比較して「こいつら下手だなあ」と思うことはないわけで、若干語弊があるかも知れませんが、今回もそれと同じ心構えで臨もうと思ったのです。
みのりんがどれだけの力を発揮してくれるか。
別所さんの力を借りることでどんな新しい扉を開くことができるのか。
そんなことを考えると、「Contact」ツアーに参加したときのようなドキドキが胸によみがえるのを感じました。

みのりんは本当によく頑張っていました。
稚拙な言葉ですが、その一言に尽きると思います。
真摯に役と向き合い、演技するということに向き合い、薫という女性を表現することに没入していることがよく分かりました。

朗読劇ではありますが、クライマックスは薫の病状が悪化し、施設で浩介と再会する場面だと思っています。
最早科白もなく、ただ椅子に座って佇んでいるだけ。
その「演技」が、役者の力を最も端的に表すものだと僕は考えています。
真綾は人間性を完全に失った無表情でした。
それは背筋が寒くなるほどの迫真の表現で、しかしそんな姿になってなお浩介を愛する心は失っていない薫に激しく感動したのでした。

みのりんは無邪気な微笑を浮かべていました。
何もかもを失って、しかしただ一つ浩介への愛が残った。
そういう表情でした。
どちらが良いとか正しいとかそういう次元の話ではもちろんないわけで、幼い子供のような微笑みを浮かべるみのりんに強く心打たれました。

今回改めて実感したのは、別所さんの演技の懐の深さ。
実に自然で血の通った感情表現、舞台の空気を瞬時に換えてしまう存在感。
みのりんを巧みにリードして二人の世界を築き上げていました。
別所さんあっての今回の舞台だと思います

もうちょっと本から顔を上げて表情を見せた方がいいな、とか気付いたことはいくつかあります。
それはそれとして、間違いなく新たな物を一つつかんだみのりんのこれからがとても楽しみです。