「にんにくラーメンチャーシューぬき」と「葛城ミサトのカレーラーメン」を食べてみた ― 2009年05月31日 23時50分
「というわけで、有希、読者の皆さんにその味わいが分かるような、彦麻呂も裸足で逃げ出すようなレポを頼むぞ」
「その接続詞の用法は誤っている。何が『というわけ』なのか、説明を要する」
「めんどくせーな。20世紀を代表する無口キャラを冠した商品なんだから、21世紀を代表する無口キャラであるお前がレポには適任だろうが」
「キモヲタをターゲットに見え見えの媚びを売る出来損ない人造人間と同じ括りにされるのは心外」
「あのな、有希。本当のことほど奥に秘しておくべきなんだぞ」
「その謂いは私には良く理解できない」
「オレもそうだが、ほとんどのアラサー男子オタクには甘酸っぱい青春のメモリーなんだから、そっとしといてくれよ。おっと、3分経ったぜ。まずは『にんにくラーメンチャーシューぬき』だ」
「麺もスープも既成の配合の流用。かやくはAD(※1)のにんにくチップとキャベツフレーク、FD(※2)のねぎのみ。これで\180はぼったくりの誹りを免れない」
「おいおい、それは違うぜ。カップもフタも留め型(※3)なんだから、その分コストがかかるさ」
「留め型とはいえ、メーカーに版代を持たせられるだけのロットは発注しているはず。留め型であることがコスト増の要因にはなり得ない」
「どっからそんないらん知恵を仕入れるんだ。確かに製造原価は低いかも知れんが、メーカーの粗利(※4)は大したことないぜ。ロ○ソンとガ○ナックスががっぽり持って行ってるのさ」
「それを認めることにはやぶさかでない」
「肝心の味はどうなのさ」
「麺は凡庸。スープも、にんにくパウダーの風味は利いているが、それを除けば醤油と少々の豚骨とグルソー(※5)の味しかしない。一度食べれば十分」
「それについてはぐうの音も出ないな・・・」
「その割にはあなたは2つ買っている」
「大人の事情だ。察しろよ」
「次だ次。次は『葛城ミサトのカレーラーメン』だ。・・・なんだ、レトルトのカレーじゃねえんだな」
「\198でレトルト具材の使用は無理」
「何だよ、エースさんの肩は持つんだな。その割にスリーブ※6なんか使ってるぜ」
「ユニーク」
「桶型カップでスリーブってのはすごいな。歪みも隙間もなく巻けてるし、こりゃ結構すごいな」
「しかし、このスープはギャザー(※7)とMC(※8)両方用いている。テラワロス(※9)」
「これって分かっててやってるのかね。おお、一応カレーは液体と粉末に別れてるんだな。で、どうだ味は」
「凡庸。カレーラーメンを名乗れるほどカレーの味がしない。グルソーの声の方が大きいくらい」
「確かに。ミサトさんのカレーラーメンは、カレー味なんじゃなくてカレーそのものだからな」
「これならば『○い豚カレー』の方がずっとカレーの風味が利いている」
「有希がヨイショするなんて気持ち悪いな」
「本当のことだから。やはり本当のことは、きちんと声に出して言うべき」
「・・・ま、そうかもな」
ってなわけで、心底どっちゅうことない代物ですが、ネタとしては悪くないかと思いますので、是非ご賞味いただきたく。
入荷数が少ない店では既に売り切れてたりしますので、ご興味のある向きはお早めに。
特ににんにくラーメンの方、ねwww。
※1AD:エアドライの略。野菜などの食品を空気乾燥させること。
※2FD:フリーズドライの略。食品を真空凍結乾燥させること。
※3留め型:ここではその商品専用の版を用いること。
※4粗利(あらり):(売価)-(製造原価)のこと。ここでの売価はメーカー仕切り価格。粗利には営業経費は乗っていない。
※5グルソー:グルタミン酸ソーダの略。代表的な商品名は「味の素」。
※6スリーブ:ここではカップの側面に巻き付けられた紙の帯のこと。
※7ギャザ刃:スープを手でも開けられるよう、袋の両端をギザギザにカットすること。
※8MC:マジックカットの略。袋の端に細かい無数の傷を付け、手で容易に開けられるようにする技術。旭化成パックス社のパテントであり、使用するにはいくらかのパテント料が必要である。
※9スープの袋を手で開けるための加工はギャザーかMCのどちらかだけで十分であり、両方を入れることは手間の面でもコストの面でも無駄である。それを有希はバカにしたのである。この現象はほとんどのメーカーの麺類のスープで見受けられるが、ある1社のみ、コスト削減のためにMCを一切利用していないので、こうしたダブりの現象は見られない。
「その接続詞の用法は誤っている。何が『というわけ』なのか、説明を要する」
「めんどくせーな。20世紀を代表する無口キャラを冠した商品なんだから、21世紀を代表する無口キャラであるお前がレポには適任だろうが」
「キモヲタをターゲットに見え見えの媚びを売る出来損ない人造人間と同じ括りにされるのは心外」
「あのな、有希。本当のことほど奥に秘しておくべきなんだぞ」
「その謂いは私には良く理解できない」
「オレもそうだが、ほとんどのアラサー男子オタクには甘酸っぱい青春のメモリーなんだから、そっとしといてくれよ。おっと、3分経ったぜ。まずは『にんにくラーメンチャーシューぬき』だ」
「麺もスープも既成の配合の流用。かやくはAD(※1)のにんにくチップとキャベツフレーク、FD(※2)のねぎのみ。これで\180はぼったくりの誹りを免れない」
「おいおい、それは違うぜ。カップもフタも留め型(※3)なんだから、その分コストがかかるさ」
「留め型とはいえ、メーカーに版代を持たせられるだけのロットは発注しているはず。留め型であることがコスト増の要因にはなり得ない」
「どっからそんないらん知恵を仕入れるんだ。確かに製造原価は低いかも知れんが、メーカーの粗利(※4)は大したことないぜ。ロ○ソンとガ○ナックスががっぽり持って行ってるのさ」
「それを認めることにはやぶさかでない」
「肝心の味はどうなのさ」
「麺は凡庸。スープも、にんにくパウダーの風味は利いているが、それを除けば醤油と少々の豚骨とグルソー(※5)の味しかしない。一度食べれば十分」
「それについてはぐうの音も出ないな・・・」
「その割にはあなたは2つ買っている」
「大人の事情だ。察しろよ」
「次だ次。次は『葛城ミサトのカレーラーメン』だ。・・・なんだ、レトルトのカレーじゃねえんだな」
「\198でレトルト具材の使用は無理」
「何だよ、エースさんの肩は持つんだな。その割にスリーブ※6なんか使ってるぜ」
「ユニーク」
「桶型カップでスリーブってのはすごいな。歪みも隙間もなく巻けてるし、こりゃ結構すごいな」
「しかし、このスープはギャザー(※7)とMC(※8)両方用いている。テラワロス(※9)」
「これって分かっててやってるのかね。おお、一応カレーは液体と粉末に別れてるんだな。で、どうだ味は」
「凡庸。カレーラーメンを名乗れるほどカレーの味がしない。グルソーの声の方が大きいくらい」
「確かに。ミサトさんのカレーラーメンは、カレー味なんじゃなくてカレーそのものだからな」
「これならば『○い豚カレー』の方がずっとカレーの風味が利いている」
「有希がヨイショするなんて気持ち悪いな」
「本当のことだから。やはり本当のことは、きちんと声に出して言うべき」
「・・・ま、そうかもな」
ってなわけで、心底どっちゅうことない代物ですが、ネタとしては悪くないかと思いますので、是非ご賞味いただきたく。
入荷数が少ない店では既に売り切れてたりしますので、ご興味のある向きはお早めに。
特ににんにくラーメンの方、ねwww。
※1AD:エアドライの略。野菜などの食品を空気乾燥させること。
※2FD:フリーズドライの略。食品を真空凍結乾燥させること。
※3留め型:ここではその商品専用の版を用いること。
※4粗利(あらり):(売価)-(製造原価)のこと。ここでの売価はメーカー仕切り価格。粗利には営業経費は乗っていない。
※5グルソー:グルタミン酸ソーダの略。代表的な商品名は「味の素」。
※6スリーブ:ここではカップの側面に巻き付けられた紙の帯のこと。
※7ギャザ刃:スープを手でも開けられるよう、袋の両端をギザギザにカットすること。
※8MC:マジックカットの略。袋の端に細かい無数の傷を付け、手で容易に開けられるようにする技術。旭化成パックス社のパテントであり、使用するにはいくらかのパテント料が必要である。
※9スープの袋を手で開けるための加工はギャザーかMCのどちらかだけで十分であり、両方を入れることは手間の面でもコストの面でも無駄である。それを有希はバカにしたのである。この現象はほとんどのメーカーの麺類のスープで見受けられるが、ある1社のみ、コスト削減のためにMCを一切利用していないので、こうしたダブりの現象は見られない。

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