訃報:栗本薫さん2009年05月27日 23時29分

実は今ちょうど日曜日に放映された『グイン・サーガ』のアニメを見ていたところで、見終わってmixiを開いたらこの訃報・・・。

大ショックです。

『グイン・サーガ』は中二のころから、ですから18年前からリアルタイムで読んでいました。
その当時で何巻ぐらいだったかな。
まだナリスも壮健で、グインがまだケイロニアの百竜長とかそのへんだったように思います。
4年前、社労士受験の際に読書断ちをしたのを機に読むのが途絶えてしまったのですが、もう一回100巻あたりから読み直してみようかと。

でも、できれば1巻から読み返したいなあ。
1月に3冊ずつ読んでも4年近くかかる勘定になりますが、その価値は大いにあります。
何と言っても僕の感性の形成に多大な影響を与えた作品ですから。

氏の作品は、他にも『魔界水滸伝』や『終わりのないラブソング』など、夢中になって読んだ作品が多くあります。
女流の手になるとは思えない骨太な文章と物語に魅了されました。

また、中島梓名義の評論、特に『コミュニケーション不全症候群』や『タナトスの子供たち』など、現実に適応できない女性の深層を抉った論には、大いに蒙を啓かれました。

まだまだお若いので、『グイン』の結末が見られないなんて心配は一度もしたことがありませんでした。
『グイン』は栗本さんが生前おっしゃっていたように、本当にネバーエンディングストーリーになってしまったのですね。
その事実は大いに淋しいのですが、空前にして絶後な物語を読むことができる我々は、幸せ者です。

心よりお悔やみ申し上げます。
お疲れさまでした、そして、ありがとうございました。