米国滞在日記第13回2007年10月30日 21時32分

僕が今いるアメリカ法人の製品は、日本本体の製品と同様、アメリカのどのスーパー・コンビニにも並んでいる大変メジャーな製品ですが、主な購買層はメキシコ人を中心としたヒスパニックの人たちです。
そして、その製造現場を支えているのも、同じ彼らです。

彼らは派遣会社から派遣されるのですが、みな最低賃金です。
(今年のCAの最低賃金は$7.50/h)
ほとんどが不法移民で、英語は話せません。
工場の中ではみんなスペイン語です。
日本人のメカニックも、スペイン語で指示をします。

一方で英語を話せる人たちも少数派ですがいます。
そういう人は、我々と彼らの橋渡し役として使えるので、社員としていくぶん高い賃金で雇って事務仕事を任せています。

給料は小切手で支払われるという話を前にしましたが、彼らに対する給料ももちろん例外ではありません。
チェックを現金に換えるには、銀行のチェッキング口座に預けるか、銀行の窓口で直接換金をするかのどちらかですが、いずれにしても運転免許などの公式のIDが必要です。

しかし、不法移民である彼らがそんなものを持っているわけがありません。
(工場にはみんな車で通勤していますが、無論無免許運転です)

ではどうするのかというと、チェックを換金する業者が車で工場までやってくるのです。
給料の支給日ともなると、換金を待つ長蛇の列が出来ます。

仕組みとしては手形の割引と同じなので、別段違法性はありません。
どれぐらいの割引率なのかは分かりませんが、大本の出所がうちの会社の手形となれば、信用リスクもゼロに近い。

業者は丸儲けです。
しかし、工場で働く人たちには彼ら以外に現金を手にする手段がないのですから、持ちつ持たれつなのでしょう。

彼らは貧困に喘いだりしているわけではありませんが、ヒスパニックと白人の間には眼に見える階層の差があります。

典型的なのがスーパー。
白人が経営しているスーパーにヒスパニックが来ることはありませんし、逆もまた然りです。

値段も全く異なります。
例えばうちの会社の商品など、ヒスパニック系のスーパーは白人系スーパーの7割ほどの値段です。
(もちろん大量仕入れ、安い人件費、チープな店舗管理等々が理由ですが)

僕などは同じものを安く買えるなら、少々店が汚くてもそちらを選びますが、この国の人間はそういうふうには考えないようです。

前に行った「サウスコーストプラザ」という高級ショッピングモールでは、逆にヒスパニックの人はほとんど見かけませんでした。
僕に合うサイズの服はほとんどなかったと書きましたが、ヒスパニックの人たちは日本人よりも小柄なので、仮に来たところで到底買い物にならないでしょう。
もう端から彼らを客と見なしていないのです。

ただ、ここは郊外なので、都市部はどうか分かりません。
近いうちにゆっくりLAを探索してきたいと思っています。

今日晩飯を買いに行ったバーガーキングのおネエちゃんは、すごくスレンダーで、顔もツンデレ系という感じでなかなかよかったです。
なんかもうムチムチな女性には飽きてきました。
細い女の子を見るとそれだけで眼が追ってしまいます。
(FSSが読みたいなあ・・・)

米国滞在日記第13.5回2007年10月30日 22時49分

サンクスギビングデーの休みのところで、日本では盆暮れ以外に取ったことのない4連休をくれるというので、観光プラン作りに忙しく、日記を書いているヒマがなくなってしまいました。

滞在中に、NHL、NBA、UCLAのフットボール(CAにはNFLのチームがないので、その代わり)、LAフィル、LAオペラを制覇すべく、プランを練っています。