【雑記】ヘッドフォンリスニング2012年03月03日 10時48分

たまにはオーディオ的な日記でも。

僕がスピーカー駆動用に使っているアンプ(真空管のセパレートアンプ)にはヘッドフォン端子がなく、CDプレイヤーに直差しするしかない環境だったため、よほどのことがない限りヘッドフォンは使用してきませんでした。
そこに、先日マイミクさんより使用されているヘッドフォンの下取りのお話をもらい、父親が自作した真空管ヘッドフォンアンプを借りる算段もできたので、ここのところ割と熱心にヘッドフォンリスニングをしています。

アンプは電源トランスもシャーシも仮のものらしいのですが、音質的には特に問題を感じません。
父親が完全に定年になって暇を持て余すようになったら、グレードアップしてもらおうかと企んでいますがw。

心臓部である真空管の来歴はこちら。

http://ja.wikipedia.org/wiki/6DJ8

父親曰く、ゴミ捨て場に捨ててあったオシロスコープを拾ってきてばらしたら大量にこの真空管がついていたそうです。
イギリスの老舗真空管メーカーMullard社純正なので(Made in Great Britainと書いてある)、これだけでもかなり価値があると思います。

真空管は原理的にホワイトノイズが発生するデバイスなので、特にヘッドフォンアンプではSN比が問題になるわけですが、SN比に関しては全く問題ないです。
音質は実にストレートで、ミネラルウォーターのような感じです。
父親の作る真空管アンプは音のスピード感が高く、マランツとくっつく前のDENONのトランジスタアンプ(かなり音の重心が低い)なんかよりよっぽどシャープな音がします。

メインで使用しているのは、下取りさせていただいたSENNHEISERのHD580。

同社はみのりんがライブで使っているボーカルマイクのメーカーでもありますw。
モニターヘッドフォンの系列ですがオープンエアなので、あまり音が頭の中に押し込められる感はありません。
(録音によってはかなり真ん中に定位する傾向はあります)

余計な味付けをせず、ソースに入っている全ての音をバランス良く鳴らすという、実に優等生なヘッドフォンです。
その中でも、ボーカルの質感・艶はたまらないものがあります。
真綾やUNISON SQUARE GARDENなんかは実に素晴らしい。
『D-Formation』もスピーカーではあまりピンとこないのですが、こちらで聴くとかなりいい感じです。
特に「嘘ツキParADox」はガツンときます。

アニメをこれで聴くとすごいんですね。
先日『トップをねらえ!』BDのオーディオコメンタリーを聴いていたら、軽くイキましたw。
熟した人妻3人の美声が、脳内に「イ・ナ・ヅ・マ・アターック!」でした。
声優さん好きは優秀なヘッドフォンを導入すべきだと本気で思います。

もう一つは、こちらも以前にとある経緯で同じマイミクさんにいただいたAKGのK271。

こちらはモロにスタジオモニター系のがちがちの音で、しかも密閉型なのでかなり音が押し込められる感覚があります。
歌ものではゼンには適いませんが、KRAFTWERKの「RADIOACTIVITY」やUnderworldの「Beautiful Burnout;」みたいながっちりな打ち込みものにはフィットします。
ピアノトリオなんかもかなり合います。

ちなみに、僕が初めて買ったヘッドフォンはこちらの先代のAD-7というタイプでした。
(みのりんのカウントダウンライブ打ち上げのビンゴ大会の賞品として放出してしまいましたが)

http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-ad700.html

非常にコストパフォーマンスの良いヘッドフォンで、装着感も良いですし、携帯オーディオでも十分に駆動できますし、初めてオーディオ用ヘッドフォンを導入される方にはオススメできます。
ものすごく音の抜けがよく、ヘッドフォンにありがちな「音が頭の中で鳴っている」感覚があまりしないのが利点なのですが、あまりにも抜けが良いので、そこに違和感を感じる方もいると思います。

幸いにもスピーカーをしっかり鳴らせる環境にいるので、基本はスピーカーリスニングですが、深夜などにボーカルでヘブン状態に逝きたい場合は、今のヘッドフォンシステムは実に素敵です。