【クラシック】都響第752回定期公演Aシリーズ2013年05月12日 00時38分

モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」
ブルックナー:交響曲第9番
指揮:エリアフ・インバル
ピアノ;児玉桃
東京都交響楽団

モーツァルトは初聴きでしたが、なかなか可憐で素敵でした。
何より、ここのところ千尋さんのエモーショナルというか、とにかくぶっ叩くピアノばかり聴いていたので、何だか心洗われるような気がしました。
ただ可愛い一辺倒ではなくて、フィナーレではピアノのカデンツァから始まるなど、なかなか一筋縄ではいかないところがモーツァルトらしいところといえるのでしょう。

ブルックナーは圧巻の一言。
生で聴くのは今や伝説と言ってもいいヴァント&北ドイツ放送響の来日公演以来ですが、それに劣らぬ畢竟の名演でした

基本的には遅めのテンポながらも、機械的なインテンポではなく、曲の表情に合わせて作為的にならないよう自然にテンポを操作していました。
細部の彫りも深く、金管やホルンを効果的に鳴らすことはもちろん、低弦や木管についても細かいところまで気を配っており、迫力と繊細さを巧みに両立させていました。

特筆すべきは都響の上手さ。
最後まで力強さが衰えることなく、かつ正確な演奏でインバルの表現を完璧に音にしていました。
最後まで金管が息切れしなかったことにまずブラボーでした。
第一楽章のクライマックスではどこまでも膨らんでいくような素晴らしいクレッシェンドを聴かせてくれましたし、第三楽章の天使のラッパも実に輝かしく、心奪われました。
最大で9本というホルン部隊も分厚い音で強力にインバルをバックアップ。
弦もどんなに強く力奏しても力任せになることなく、またアンサンブルも乱れませんでした。
スケルツォが圧巻だったことは言うまでもありません。
木管は繊細で美しく、厚塗り一辺倒ではない曲の魅力を十二分に引き出していました。

平日にもかかわらず、ホールは5階席まで満席。
さすがにこのプログラムはみな聞き逃せないと思ったようです。

コメント

_ BHW ― 2017年04月13日 09時29分

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