UNISON SQUARE GARDEN fun time HOLIDAY 4@渋谷CLUB QUATTRO2012年02月02日 23時15分

18時開場で、整理番号が610番台だったので、15分過ぎには会場にいないとまずいと思い、終業後ダッシュで渋谷に向かったのですが、スタッフの客入れが実にのんびりしていて、会場入りは30分過ぎ。
アニメ系のライブだったら荒れるぜ、と思うくらいのんびりしていましたが、客も特に苛立つでもなく、ゆっくりと会場入りしていました。
早くもこんなところから世界が違う、とさっそく戸惑い気味。

しかも客の大半が10代と思しき若者。
30代以上なんて指折り数えるほどしかいなかったような気がします。
社畜コスなんて一人もいやしないw。
頑張れるかなあ、とちょっと不安に。

さすがに完全な社畜コスでは戦えないので、ハチ公前のコインロッカーに鞄と上着を放り込んだのですが、とんだ不良サラリーマンだぜ、と内心おかしくなったりしました。

このイベントは3DAYSで各日ゲストアーティストが参加する形式になっており、この日の対バンはthe pillows。
ベテランバンドであることは知っていましたが、曲は「SKET DANCE」のアニメのED曲を知っている程度。
でもしっかり楽しめました。
音楽はそのものは必ずしも僕にしっくりくるものではないのですが、おっさんバンドが大好物なのでw、すっかり会場の雰囲気に同化してノリノリではしゃいでました。
70年代後半のチューリップを彷彿とさせる雰囲気と言っても過言ではないと思います。。
メロディアスではないし、客をいじって乗せるようなこともしない、硬派で言うなれば地味な音楽ですが、ちゃんと支持する若い人もいることに感慨を覚えました。
完全におっさんですねw。

30分弱のセット入れ替えの時間を挟んで、いよいよユニゾンの出番。
のっけから「あ、こりゃだめだ」と思いました。
もちろん良い意味で。

斎藤さんの声が素敵すぎる。
全盛期の財津さんに匹敵する美しさ。
どこまでも柔らかい財津さんと違って、しなやかな強さも併せ持っていて、一度捉えられたら話されないような感覚があります。
身体はリズムに乗っているんだけど、頭はうっとり聴き惚れることがしばしばでした。

田淵さんが無茶苦茶にステージを駆け回りながらちゃんとベースは弾いている姿はなんか見ていて微笑ましかったです。
しかもかなりな速弾き。
見た目と違ってコーラスの声が高音なのも意外でした。
アンコールの最初で少し話をしたんですが、それがとても素敵な言葉で、天性の詩人であることを改めて実感しました。

山田さんのドラムは、パワフルな佐野さんという感じ。
めちゃめちゃパワフルなのに手数も多く、めちゃめちゃ萌えました。
時々立ち上がってシンバルとタムを連打するし、しょっちゅうくるくるスティック回すし、見た目は地味だけどすごく格好良かったです。
惚れました。

客席の雰囲気がすごく良いんです。
みんなが本当にユニゾンの音楽が好きで、その一点でみんなの気持ちが一つになっているのが分かりました。
クラップをするでもない、コールが飛ぶわけでもない、動きはバラバラなんだけど、一体感がハンパではなくて、感動的ですらありました。

MCも最低限、必要なファンへのメッセージを伝えるだけ。
客を煽るなんて真似はせず、ひたすら自分の信じる歌を歌う。
ステージの上も客席もひたすら真摯でした。

歌を聴く原点に帰れたようで、とても気持ちの良い時間でした。
可能な限り身を浸していたいと思う時間でした。
今後も追いかけていきたいと思います。

【GRANRODEO】LIVE TOUR 2012 HAPPY RODEO LIFE @Zepp Tokyo2012年02月06日 22時49分

ライブハウスは好きですが、Zepp Tokyoは好きではありません。
ステージとの距離が違いのがライブハウスの利点なのに、ああバカでかいと下手なホールより距離は遠く、そうなると長時間立たされる・荷物が持ち込めない・自由に動けない・視界が悪いという短所ばかりを享受せざるを得ず、必然的にライブが十分には楽しめなくなってしまうからです。

今回は2500番に近いという実に残念な番号ということで、全く期待していなかったのですが、視界は良好、スペースにも余裕があって動き放題、周りも厄介がいないという実に恵まれた環境で、初めてZepp Tokyoでライブを心の底から楽しむことができました。
(Mさんは「あれで?」と思われるかもしれませんが、あれで、なのですw)

入場がずいぶんとのんびりしており、僕らが入場したのがちょうど開演時刻。
これは30分は押すと覚悟していたところ、場内アナウンスも何も無しに15分の押しでいきなり開演したので、これには少し面食らいました。

面白かったのが、2曲目(これがくるとみんなの「スイッチ」が入る定番曲)の冒頭。
高まったロデオガールが後ろから一気にラッシュをかけてきて、身をかわして彼女たちをやり過ごすと、前にいて視界の邪魔になっていた男性を押し流してくれて視界がすっかりきれいに。
さながらパイプのつまりが取れたようで、すごく気持ちが良かったですw。

この日のきーやんは最初から最後まで絶好調。
後半になると声のスタミナが落ちるときがままあるきーやんですが、この日は全くそんなことなく最後まで全開でぶっ飛ばしてくれました。
おかげでこちらも全力全壊、ダブアンでは左膝痛と椎間板ヘルニアがダブルできて、立っているのも苦痛な状態になって困りました。
(幸い一時的な症状で収まりましたが)

飯塚さんがJKのプリ帳みたいにやたらとデコったギターを持ち出してガンガン引いてたのにも何だか萌えましたw。

グランロデオのライブは、ハートと言うよりは身体が音楽と一体になるような感覚で、これはこれでとても気持ちが良いのです。
体力を使うので健康にも良いし、これからもずっとついていきます。

【宝塚】宙組中日劇場公演「仮面のロマネスク/Apasionado!!2」2012年02月06日 22時55分

お芝居は15年前の再演。
パンフレットを読んで、ずいぶん前の作品だなあと思ったものの、オレ大学生だよ、もう二十歳だよ、と言うことに気づいて、たまげると同時に軽い鬱に。
高嶺ふぶきの雪組ってことは初演を見てるはずだよ、と。
月日というのは怖ろしいものです。

花總まりが娘役トップだったときの公演ということで、娘役トップの役柄が、通常と異なって男役トップの添え物ではなく、確固たる自我を持ったキャラクターとして描かれています。
かなりの難役でしたが、野々すみ花は実に堂々とした演技でした。
陰影のある演技に、ゾクゾクしました。

大空祐飛の色気は相変わらず。
苦み走った色気をたたえた彼女がいささか斜に構えた男を演じるとなれば、もうたまらないです。

お話全体は実に古典的な、素直になれない男と女の愛の物語で、久し振りにオーソドックスなお芝居を観た気がしました。
柴田先生のお芝居は外れがないです。

ショーは藤井先生らしい若々しい雰囲気のもの。
途中男役が7人も娘役の恰好で出てきたときは、萌え死ぬかと思いました。
やたら図体のでかい娘もいたりして、それはそれでご愛嬌なのですが、可愛い系男役が娘の恰好をすると超美人になるので(いや、みんな女性なのでみんな本来超美人なんですがw)、大変なご馳走でした。

このコンビの、次の公演がラスト。
実にもったいない話ですが、是非有終の美を飾ってもらいたいと思います。

【坂本真綾】IDS! EVENT 2012“winter songs”@Zepp Nagoya2012年02月06日 22時59分

A列3番という神席ktkr。
というわけで、確実に死ぬだろうなと思いながら会場入り。

真綾との距離で言えば郡山とどっこいどっこいだったと思いますが、下手寄りだったので斜めから真綾を見ることになり、そのせいかこの日は真綾がいつも以上にコケティッシュに見えました。
この色香はヤバイだろうと。

加えて、スピーカーの真下だったため、真綾の声が頭上から降りてくる状態。
揚げ句に細かいブレスとかまで全部聞こえるので、全身で感じちゃって大変でした。

まあ、真綾とは普通にがっつり視線が合うわけで。
特にステージから下がるときは下手からはけるので、ちょっと控えめに手を振る真綾とばっちり視線が合うわけで。
これが逝かずにいられるだろうか、いやない(反語)。
いやはや、困ったものでした。

トークも実になめらか、子役時代から仕事を一緒していた「グレーゾーン」三ツ矢さんの話で会場を沸かせたり、何だかすごく楽しそうでした。

宝塚もそうですが、舞台人特有のオーラみたいなものに強く惹かれる今日この頃です。
普通の「アーティスト」とは明らかにまとっているものが違うんです。
元々一番最初に参加した「現場」が宝塚ですし、祖母の代からの宝塚ファンなので、こういう嗜好は生得的・遺伝的なものなのかもしれません。

次回大阪ではどんな表情を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

【宝塚】月組大劇場公演「エドワード8世/Misty Station」2012年02月13日 22時40分

宝塚では現代の実在の人物を扱うことも珍しくなく、かつては一路真輝の雪組で「JFK」というミュージカルがかかったことがありますし、少し前でも白州次郎とマッカーサーを扱ったミュージカルが演じられました。
このお芝居は、在位わずか1年に満たなかった、英国王室の先々代の王、エドワード8世のいわゆる「王冠をかけた恋」を描いたものです。

タイトルと、ポスターの写真からウエットな恋物語を想像して、泣く気満々でいたのですが、実際には割と乾いた大人のラブストーリーでした。
演技派のきりやん(霧矢大夢)とまりも(蒼乃夕妃)は実に洒脱に演じていましたが、もうちょっと二人の愛は情熱的であって欲しかったなあ、と思いました。
個人的な好みですが。
怜悧を装いつつ、最後の一瞬に激しい情熱がかいま見える、みたいな展開を期待していたので、その点では若干欲求不満無しとはしないです。

大好きなみりおがかなり儲け役だったのはうれしかったです。
3番手、というよりは2.5番手くらいの扱いだと思います。

その代わり、ショーは大満足。
何度も書いていますが、まりものダンスはとても力強くて惹きつけられます。
基本的に娘役の踊りは男役を引き立てるものですが、まりもは自分一人で場面を作ることができます。
母に聞いても、娘役のソロダンスなんて見たことがないと言いますから、異例の才能なのだと思います。

圧巻は、まりもが孤高の女戦士として、剣を持ってみりお扮するモンスターと戦うダンスの場面。
まりものダンスがあまりにも素敵で、みりおを見たいのにそちらに視線を割く余裕がありませんでした。
3回見て、3回ともそんな状態でした。

音楽は古今の名曲で構成されているのですが、とある場面では、いきなりきりやんが「魂のルフラン」を歌い出してビックリ仰天。
初めて見たときはただ茫然としていて、後ろでロケットがラインダンスをしていたのにも気が付かなかったほど。
アニソンが宝塚で歌われる日が来ようとは思いもよらなかったです。

まりもは僕が知る最高の娘役、花總まりに匹敵する素晴らしい娘役だと思います。
まだ若いので、もうちょっとやってくれればと思うものの、きりやんとすごく仲が良さそうなので、辞めるときは一緒と決めていたのでしょう。
東京でもしっかり二人の姿を眼に焼き付けたいと思います。