就職活動について・その① 戦歴編2009年01月28日 23時46分

来年3月卒業の方の就職戦線は、就職氷河期と呼ばれた10年前を彷彿とさせる厳しいものになることが予想されます。
そのような状況に際して、「超氷河期」と呼ばれた激戦をどうにか勝ち抜くことができた自分の経験や、総務・人事担当者としての知識がなにがしかの役に立つのではないかと思い、数回に分けて就職活動について記してみたいと思います。

まずは、僕の就職活動の概略と、記憶に残っている事柄について。

僕は2000年3月に大学を卒業したので、1999年度に就職活動をしたことになります。
当時は4大卒の就職内定率が戦後最悪といわれ、10月時点での内定率は6割にやっと手が届くという有様でした。
そしてその数字通り、本当に厳しいものでした。

僕は早大第一文学部卒なのですが、大学のネームバリューよりも文学部であるデメリットの方がはるかに大きかったです。
雪印乳業(例の大食中毒事件を起こす前年です)の二次面接の際、待ち時間に他の連中と出身大学などの話をしたんですが、真顔で「文学部なのによく一次面接通りましたね」と言われました。
そんな時代でした。

そんな僕の最終的な戦績は2勝27敗。
敗戦数には書類や筆記で落ちた会社は含めず、面接まで行けた会社のみですので、書類が通らなかった会社を入れれば40を超えるでしょうし、セミナーだけ行ったような会社を含めれば軽く60は超えると思います。

2勝のうち1勝は、もちろん今勤めている大手食品メーカーです。
そしてもう1勝はセブンイレブンです。
最初にセブンから内定をもらい、次に今の会社から内定をもらい、さんざん迷った揚げ句に今に至る決断を下したんですが、そのへんのことはまた改めて。

第一志望は出版社。
少女マンガ研究会というサークルに所属していた関係もあり、マンガの編集者になりたかったんです。
一番いい線まで行ったのが、五次面接まであるうちの三次面接まで行った竹書房。
3大出版社の中では、講談社は面接まで行けましたが、小学館と集英社は門前払いでした。

まあ出版社はあまりにも狭き門であり現実的ではないので、実際のターゲットは小売り、その中でも百貨店でした。
華やかなデパートでの仕事は世間がよく分かっていないながらも憧れるものがありました。
しかし、結果は惨敗。
二次面接に行くのがやっとでした。

とりあえず小売りはスーパーもコンビニも受けました。
来る日も来る日も面接、落ちたり受かったり(もちろん前者の方が圧倒的に多いわけですが)する日々の中で、最初に最終面接まで行ったのがイトーヨーカドー。
内定さえくれれば完全に入社する気になっていたのですが、最終面接が押しに押し、一時間半待たされて集中力が完全に切れてしまいました。
佐々木小次郎状態となり、最悪の面接、あっさり落ちてしまいました。

イトーヨーカドーに落ちたのがGWが明けてすぐ。
10年前の就活でも、GWで内定(正確には内々定)がないのは黄色信号でした。
GWが明けると一気に手帳に空白が増え、焦燥感には駆られるもののそもそもバトルが組まれないのでは闘いようもなく、イヤなストレスの日々でした。
中小企業が主体の合同説明会に足を運んだりもしました。

そんななか、5月末にセブンイレブンから内定の知らせを受け取ったときは、本当にうれしかったです。
電話の前で思いっきりガッツポーズをしたのを憶えています。

もう一つ受けていたのが食品メーカー。
どうしてそう思ったのか分かりませんが、他の業種に比べて文学部でも相手にしてくれるような気がしたからです。
ビールメーカー、お菓子メーカー、ずいぶんといろいろなところを受けましたが、やはり文学部にとってメーカーは鬼門で、出版社並みの惨敗。
にもかかわらず、なぜか一社のみするすると受かっていきました。

その会社との面接でよく憶えているエピソードがあります。
三次面接となる総務部長との個人面接で、「御社の製品は~」と得意げに話をしたのですが、帰り道にそれはライバル社の製品の特徴であることに気づきました。
こりゃ落ちたな、とあきらめたのですが、結果は合格。
そして、結局6月頭に内定をもらいました。

そして、今その会社に勤めています。
世の中、どんなふうに事が転ぶか分からないものです。

一番屈辱的な敗戦は、ムービックの筆記に落ちたことでしょうか。
筆記で落ちたのはここだけです。
倍率10倍と言われる講談社の筆記ですら受かったというのに。
それ以来、どうもアニメイトにはちょっと引っ掛かるものがあります。

とにかくいろいろな試験を受けました。
その詳細については、次回対策編にて。

大学の同期の友人はみんな女性であり、高校時代の友人は一人を除いて一浪していたので、結果的に僕の戦友はただ一人現役で慶大法学部に進んだ親友Kのみでした。
大変優秀であるにもかかわらず僕と同様苦戦していた彼とは、励ましあい、そしてお互い内定を勝ち取ったときには勝利を喜び称え合い、絆を深めました。
長くて苦しい就活を乗り切るには、苦楽を共にできる戦友の存在が欠かせません。

コメント

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