【宝塚】雪組大劇場公演「Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!」2013年12月13日 21時50分

お芝居については、個人的にはこういうちょっとほろ苦いテイストのラブコメディは好きなんですが、この手の作品を宝塚の文法に当てはめようとするとなかなか難しいな、というのが正直な感想です。

一番の儲け役だったのはドニー役のともみん(夢乃聖夏)。
あのカクカク・クネクネは相当練習したものだと思うし、とにかく一挙手一投足がおかしくて仕方がなかったです。
ともみんというとマッシブというイメージがありますが、こんなコメディセンスがあるとは本当に驚きで、間違いなくこの公演のMVPです。
若手ではレオン役のさき(彩風咲奈)が良かったです。

娘役では、やはりコメディパートを担ったバーバラ役のせしこ(大湖せしる)が一番目立っていたでしょうか。
ものすごい美人だけど、元男役だけあってスケールが大きいので、華があってぱっと目を引きますね。

えりたんが平凡なサラリーマンなんて絶対無理だろ、と思っていたのですが、意外にも結構冴えない感じだったので、そこはさすがです。
褒めたことにならないかもしれませんが、あゆっちの普通の主婦というのは実にしっくりきます。

ちぎのエラについては、今ひとつキャラが立っていなかったような気がします。
ちぎが下手ということではなく、エラ自体を上手くお芝居の中で使えていなかったような印象が強いです。
ここがラブロマンスでないお話の難しいところで、ロマンスならヘイリーとの甘いエピソードを入れればそれだけで様になるわけですが、このお話ではそうはいかない。
競技会に向けて練習する中で、エラが前を向くきっかけとなるヘイリーとのエピソードが何か一つあれば、すとんと落ち着いたと思うのですが、特にそうしたものが無くするすると終わってしまったので、エラがあまり印象に残らなかったのだと思います。

大劇場ではなくてバウとかドラマシティだったらしっくりいったんじゃないかな、と思ったりもします。

ショーは非常ににぎやかで、そのタイトル通り祝祭色満点。
ただ、良くも悪くもワーッと盛り上がって通り過ぎていってしまうような印象が拭えません。
これという脳裏に残るシーンがなかった、というのも事実です。
客席降りも2回あるし、あれだけ盛り上がれば十分だろう、と言われそうだし、確かにそうかもしれないんですが、ショーでは1回くらいはうっとりしてしまうような場面が欲しいと思うのです。
贅沢というか言いがかりに近いかもしれませんが、大介先生なら甘すぎるくらいに甘い場面を書いてくれるはずなので、つい残念に感じてしまいます。

あくまで初見での感想なので、もう一回東宝で見ると違った見方になるかもしれません。