【クラシック】群馬県文化基本条例制定記念スペシャルガラコンサート2013年02月11日 23時50分

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(☆)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(☆)
ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー(※)
(アンコール 2:30LAG)
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より 「ある晴れた日に」(◆)
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
ヴェルディ:歌劇「運命の力」よりレオノーラのアリア「神よ、平和を与えたまえ」(◆)
ラヴェル:ボレロ

加藤知子(ヴァイオリン)☆
山中千尋(ピアノ)※
中嶋彰子(ソプラノ)◆
大友直人指揮 群馬交響楽団

グンマーの民ではないので、条例云々のことはよく分からないのですが、ともかくこんな演奏会が3千円で聴けるのであれば、時間と電車賃をかける価値があるので、はるばる出掛けてきました。

実は群響を舐めていたのですが、なかなかいいオケでした。
上手いし、音もパリッとしていて無理にでかい音を出そうとしておらず、気持ち良く鳴っていました。
派手さはないものの、大友の指揮も巧みにオケをまとめており、好感が持てました。

ヴァイオリンソロの2曲はかなりこってりで僕好み。
とはいえ、変にベタベタした表現ではなく、濃厚に歌いながらも飛ばすべきところはキレが良く、メリハリが良かったです。
ヴァイオリンは、協奏曲みたいな長くていろいろな内容が詰まっている曲よりも、こういうソリストのテクニック一発勝負みたいな気楽な曲の方が、気楽に聴けて好みです。

お目当ての「ラプソディ・イン・ブルー」は期待通りの激演。
スタインウェイが悲鳴を上げるじゃないかと思うぐらいの力奏で、こちらのテンションも鰻登りです。
カデンツァではアドリブが入りまくりで、「これってこんな曲だったっけ?」という場面が続出。
ラヴェルのピアノ協奏曲からのコラージュも入っていたそうで、千尋さんの多才さに唸りました。(そのときはそうとは気付かなかったのですが、確かに聴いたことのあるフレーズが入っているとは思いながら聴いていました)
カデンツァからオケへの受け渡しは、ジャズのセッションのように、千尋さんからのアイコンタクトで行われるというスリリングな展開でした。
オケもなかなか洒落た雰囲気で、やたらと生真面目に演奏していたN響よりはるかに面白かったです。
アンコールは自作のソロで、タイトル通りの小品ながらもものすごいスピードなので、やっぱりテンションが上がりました。

アリア2曲は非常に立派な歌いっぷり。
ただ、立派すぎて、蝶々夫人というよりはブリュンヒルデかなにかではないか?という想いは拭えませんでした。

「運命の力」序曲はかなりキリッとした演奏で、トスカニーニには及ばないにせよ、十分に満足できました。
「ボレロ」も早めのテンポでスムーズに運んでいく演奏で、いささか情緒には乏しかったものの、各首席の独奏も巧みで、十分に満足しました。

最後は土地柄というか、会場全体で「夏の思い出」を合唱して終わり。
このところ息を詰めて聴く演奏会が続いていたので、たまにはこういう緩いのも悪くなかったです。

コメント

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