【クラシック】インバル=都響 新マーラーツィクルスⅤ2013年01月20日 00時34分

マーラー:「リュッケルトの詩による5つの歌」※
マーラー:交響曲第5番

指揮:エリアフ・インバル メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン(※) 管弦楽:東京都交響楽団

前プロは詩情豊かな佳曲。
独唱も表情・声量ともにたっぷりとしており、安心して聴けました。
声楽に関しては、やはり肉体的な条件の違いから、まだ日本人と欧米人では差があるように感じます。

フェルミリオン女史が休憩時間に客席に出てきて関係者と談笑を始め、そのまま僕の近くの席に座ってメインプロの交響曲を聴いていたのにはいささか驚きました。
こういうことは欧米でも普通なのか、日本だからなのかは分かりませんが、自分の出番が終わったからそそくさと帰るのではなくちゃんと聴くということは、それだけマエストロの演奏に価値があるということになるのでしょう。

交響曲の演奏は、いうまでもなく大変素晴らしいものでした。
でもやっぱり、マーラーの言いたいことはよく分かりませんでした。
第一部・第二部・第三部のそれぞれのパートでは、中身は一貫しているし、言っていることは何となく分かるんです。
それが全曲となると、全体として結局何が言いたいのかよく分からなくなってしまうのです。
もっとも、それこそがこの曲の本質なのかもしれません。

インバルのアプローチは、変わらず理性と感情のバランスが取れていましたが、今日はややエモーショナル寄りだったような気がします。
有名なアダージェットは、バーンスタインだと青白い文学青年のラブレターみたいですが、インバルは面と向かって告白をするような、熱い情熱を込めます。
熱っぽい弦と、どこかうつろなハープが得も言われぬ世界を表出させていました。

今日とにかく感じ入ったのは、都響の演奏能力の高さ。
VPOと比較しても遜色ないと思います。
ホルン7・トランペット4・トロンボーン3というアレゲな編成ですが、最強奏でも音が濁る場面は皆無、弱音部の乱れもありません。
特にホルンとトランペットの首席の技量は本当に素晴らしいと思います。

弦も本当に素晴らしかったです。
先日聴いた日フィルがひどかったので、とみにそう感じました。
アンサンブルが揺るがないのはもちろん、音量がしっかりしているので安心して聴いていられます。
大きな音を出すのに汲々としていた日フィルとは大違いです。
全曲のフィナーレは大変盛り上がる箇所で、インバルが飛び上がりながらオケをあおり加速させていくの対し、オケは全く乱れることなく完璧にタクトについていき、音楽は否応なしに白熱。
僕も心底興奮しました。

世界的指揮者のマーラー、しかも土曜日の昼下がりという時間にも関わらず、空席が結構目立ちました。
一方で、倍以上の価格の海外オケが満員だったりする現状もあります。
ジャンルを問わず、日本人は自国の演奏家を正当に評価するべきだと思います。

コメント

_ BHW ― 2017年04月13日 09時13分

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_ BHW ― 2017年04月13日 21時40分

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