【坂本真綾】LIVE 2012 TOUR “ミツバチ”@新潟テルサ2012年11月27日 00時03分

ライブの感想を一言でまとめると、真綾のライブは他の人のそれとは全くの別物だな、ということ。
他の誰かと比べるのは、Iさんの言葉を借りれば「うどんとそば、どっちがおいしい?」と言うくらい意味のないことだと思います。
以下、感じたことを気が向くままに。

2列目センターのちょい上手寄りでした。
人妻の全てが見えてしまいます。

まず最初に思ったのが「こいつ生足だ!」
しかもスニーカー履きでショートソックスなので、すね・ふくらはぎ・ひざまで全部丸出し。
無茶しやがる、と思いながら、よく言えば健康的なおみ足をもちろんガン見です。

そして、改めて真綾は肌がきれいだなあと思いました。
自信があるから肩を出す衣装をしょっちゅう着てるんだと思うんですが、メイクも舞台用のがっちりしたものではなく、ちょっとしたお出かけメイクくらいな感じなんですが、全然アラが見えません。
たいしたもんだと思います。

終盤のクライマックスでは、さすがの真綾もかなりな熱唱になるんですが、少しずつ真綾が汗ばんでくるのが分かるんですね。
いろいろな意味で「うはあ」と思って見ておりました。

そしてやっぱりちゃんと指輪をしている辺り、ぶれません。

バンマス・ギターの北川さんがどうもおとなしいと思っていたら、まさかのぎっくり腰。
座れないので新潟までの新幹線ではずっと立っていたのだとか。
それでも、終盤のクライマックスではがんがん弾いていたのですが、終わって落ち着いた曲になったとたんに、力尽きたようで立っているのもやっとと言った感じに。
アンコールでは、内田裕也みたいな杖をついて出てくる羽目になっていました。
(真綾がそれを見て盛んに「ロックンロールだねー」とか言っていたのが総スルーされていて、おかしかったです)

真綾も自分がぎっくり腰をやったときのことを話し出し、これは前にも聞いたな、と思っていたら、それが何と結婚式の5日前のことだったのだとか。
これは初耳でした。
「お辞儀できない新婦」とか言って、会場は大受けでした。

バンドメンバーで言うと、やはり佐野さん。
変態ドラマーがよく見える位置なので、真綾と佐野さんで忙しく視線のスイッチングを行っていたのですが、いつも以上に厄介だったような気がします。
アップテンポの曲では、激しく歌う真綾の後ろで、真顔で荒ぶる佐野さん。
内心「康夫それは叩きすぎだろう」と思いながら、めちゃめちゃ興奮しました。

真綾に話を戻すと、初めての新潟でのライブということで、ちょっと普段よりテンションが高いような気がしました。
いつも以上にぴょんぴょん跳ねていましたし、歌にも力がこもっていたように思います。

真綾は会場をその歌の世界で染め上げます。
ただ盛り上がる、しっとりするということではなく、会場の空気の色・温度が一曲一曲変わります。
聞き手はそれについていかなければいけないので、精神的にかなり消耗します。
とある曲で、真綾はにこにこ笑いながら気楽そうに歌っているのに、その歌声はどこまでも広がり、会場全体がふくらんでいくような錯覚に囚われました。
感動と言うより、それはむしろ怖いような感覚です。

表情がよく見えたので、顔の表情だけではなく瞳の表情が変わるのもよく分かりました。
指先も本当に表情が豊か。
歌いながら全身で表現しているのです。

ライティングや舞台演出も、真綾の世界観をよく把握していて、効果的に盛り上げます。
今回のツアーは、背中が寒くなるような瞬間が何度か訪れます。

真綾のライブのあとは、テンションが上がる一方で、「はあ・・・」という感じで疲れてぐったりもしてしまいます。
そして、あいつは何なんだろう、という気持ちになります。
今回のツアーはあと4回。
どこまで行ってくれるのか、楽しみで仕方ありません。