【宝塚】宙組東京公演「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」2012年10月27日 18時53分

原作を知らないので元々どういう筋立てなのか詳細が分からないのですが、脚本・演出の小池先生の言うとおりかなり宝塚向けに脚色されている印象。
宇宙でのドンパチなど表現しようがないわけで、基本的には銀河帝国内部の人間ドラマが中心に語られていました。

ラインハルトを演ずる新トップスター鳳稀かなめはノーブルな雰囲気漂う、正統派の二枚目。
歌も踊りも芝居もそつなくこなす優等生タイプではあるものの、そうであるが故に、ここがすごい、という個性に欠ける憾みがあります。
役にもものすごくはまっており、とても素敵だったのは確かなんですが、思わず身を乗り出してしまうような場面はありませんでした。
ケチのつけようはないけれど、どこか印象に残ったところがあるかというと思いつかない、そんな感じでした。

ヒルダ役の実咲凛音もこれがお披露目。
ちょっと野暮ったい感じがするものの、美人だし、歌が上手いので好印象。
ただ、この公演にはラブロマンス要素が皆無で、娘役が仕事をする場面がないので、影が薄いのは否めませんでした。

オーベルシュタイン役の悠未ひろは、ベテランらしく実に巧みに演じていました。
スター性には欠けるけれども、コミカルな役もこなせるし、バイプレーヤーとして貴重な存在だと思います。

印象に残ったのが、緒月遠麻演じるヤン・ウェンリー。
主要登場人物の中で唯一の平民のかつ職業軍人として、銀河帝国のお歴々とは全く異なる雰囲気を醸し出していました。
一歩引いたようなクールさと斜に構えた皮肉っぽさが、王族やら貴族やら帝国軍人やらがひしめく舞台の中で、ちょうど良いアクセントになっていました。
雪組版の「ロミオとジュリエット」ではティボルトを好演していた彼女ですが、演技派の面目躍如と言ったところでしょう。

一方で、個人的にはキルヒアイスの朝夏まなとには物足りなさが残りました。
あの生来の善人っぽさというか、曇りのない白さがいいという向きも多いと思いますが、男役に不可欠な色気が感じられないのです。
顔がきれいな分、仏作って魂入れず、というように感じられて仕方がありません。
キルヒアイスにもう少し色気があれば、腐っている人間としてはいろいろと妄想を逞しくしてもっと盛り上がれたと思うのですが、つゆともそういう雰囲気にはならず、残念な限りです。

物語でいえば、尺の問題だと思いますが、フレデリカのエピソードがもうちょっと盛り込まれても良かったように思います。
また、その他の若手が演じていた帝国軍人たちも、今イチピンとこない感じでした。
そつはないのですが、これは、と思うことはなかったです。

衣装の作り込みは宝塚の本領発揮で、さすがの一言。
コスチュームプレイの醍醐味を満喫しました。

全体としては、必ずしも満腹になったとは言えないものの、概ね満足しました。
顔はきれいな子たちが多いので、後はもう少し色気が出てくると良い組になる気がします。

コメント

_ lucretiascholle.hatenablog.com ― 2017年05月09日 09時16分

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