【チューリップ】THE “LIVE”-40th Memorial Tour@川口リリアホール2012年09月09日 04時08分

※セトリは晒しませんがネタバレもあるので、閲覧ご注意ください。

前回の、これで最後になるだろうといわれたツアーが2007~8年。
ラストの大阪フェスティバルホールが、Contactツアー初日の2日後だったことを思い出すと、年月が経つのは本当にあっという間だと思わせられます。

何の因果か、1列目上手よりというとんでもない席を引いてしまい、ベースの宮城さんの真正面。
宮城さんの骨太なプレイを間近に見て、興奮しました。
もちろん財津さんも心ゆくまでprpr。
ただ、ラストの例の曲で、財津さんが本当に目の前に立ってくれたのに、畏れ多くて顔を上げることが出来なかったのは悔やまれます。

安部さんがMCで「有料最終ゲネプロへようこそ」という通り、ツアー初日はちょっとゆるいところもあったりするのですが、今日はぴりりと引き締まっていました。
各楽器の音が粒だっていて、インストライブに歌が乗っているような感じでした。
歌の伴奏、ではなく演奏になっているところに、各メンバーの熟練の技を感じます。
(音の面でも、演奏されている音が全て細部までくっきり聞こえており、某アーティストのスタッフにも是非見習って欲しいものです)

安部さんの弾くギブソンES-335の懐の深い響きには本当に酔わされます。
やっぱりギターは歌わせてなんぼな楽器です。
姫野さんとのギターハーモニーは泣かせます。
そして、殊に印象的だったのが上田さんのドラムで、ものすごくキレが良くて、びっくりしました。
15年前よりずっと切れてるような気がしました。

セットリストはかなり意外。
デビュー当時ライブでやっていたという、相当マニアックな歌もチョイスされており(僕は知りませんでした)、予定調和だけで終わらせない意気込みを感じました。
宮城さん、上田さんのソロボーカル曲も、おお!と思わせる選曲でした。
そしてみんな大喜びだったのが、安部さんのボーカル。
あの味のあるボーカルは僕も大好きです。

財津さんのネオンリッケンは最後の最後に登場。
本当に音を出すたびにいろいろな色の光がピカピカ光るので、面白かったですし、初めて光るネオンリッケンを見ることができ、感無量でした。
光っているところを客に一所懸命に見せようとする財津さんがおかしかったです。

チューリップのライブは、飛んだり跳ねたりする訳じゃないので筋肉痛になったりはしませんが、精神的にインナーマッスルを使うというか、心の奥にある魂の部分を刺激されるので、結構疲れます。
回を重ねるにつれどのように成熟していくのか、楽しみです。