【坂本真綾】in the silence@天王洲銀河劇場2011年12月18日 22時06分

13日と14日に参加しました。

真綾がこれまでに出している3枚のコンセプトアルバムを、発売順に、そしてCDの収録順に歌っていくという、実にユニークなライブでした。
組み立ても独創的でしたが、舞台にも驚かされました。

バンドはギター・ベース・ドラム・キーボードに、パーカッション・弦4人・コーラス2人と、11人編成。
要は昨年の武道館公演と同じ編成。
武道館の1/10も入らない会場でこんな豪華編成をしたら、下世話な話ながらバンドのギャラだけでチケット代収入のかなりの部分が飛んでいることは想像に難くありませんが、表現したい音には妥協しない姿勢がよく表れています。

照明などの舞台効果も非常に凝っていて、真綾自身の存在感と相まって、非常に演劇的でした。
冒頭の「inori」は舞台前面のスクリーンを下ろしたまま始まり、後奏では舞台後方から照明を当ててスクリーンに影絵のように真綾をはじめとしたプレイヤーの姿が映る演出で、初日に見たときはぞくっと来ました。

2枚目のアルバム「30minutes night flight」は、アルバム自体が30分ちょうどという構成。
ライブでもそれを踏襲して、MCもなしで30分以内で歌いきる形に。
時折ステージに歌い始めからの時間が掲示され、なかなかスリリングでもありました。
両日ともほぼ29分で全曲を歌いきっていました。

真綾の歌について今さら四の五の言うのも愚かでしょう。
全ての側面で違うステージにいると言うことを改めて実感しました。
とはいえ、初日は失敗しないようにという意識があるのか歌も杓子定規な感じで、二日目になってリラックスしてがっつり感情を込めた歌になっていたあたりに、人間味を感じて僕は好きです。

マイクなしで芝居をやるための箱なので、初日は完全に音が「風呂場」になっており、隔靴掻痒の感が否めなかったのですが、二日目は一転ストレートな音に変わっていました。
この辺の調整力の高さにも、真綾チームのレベルの高さを感じました。

ちなみに、見た目の面でも真綾はものすごく好みです。
何というか、得も言われぬ女の色気を感じさせるんですよね。
ぶっちゃけエロいw。
このあたりでも、他の女性声優とは明らかに一線を画していると思います。

来年も歌に舞台に、ガンガンライブをやってくれるみたいなので、楽しみで仕方がないです。

【雑記】2011年を振り返る・その①:ライブ・舞台編2011年12月23日 12時09分

01 1月8日(土)   シエナ・ウインドオーケストラ@サントリーホール
02 1月28日(金)  日本フィル定期演奏会@サントリーホール
03 1月29日(土)  グランロデオ@Zepp Osaka
04 1月30日(日)  宝塚歌劇月組@宝塚大劇場
05 2月12日(土)  茅原実里KfDツアー@Zepp Sendai
06 2月17日(木)  財津和夫LIVE&TALK@ティアラこうとう
07 2月19日(土)  茅原実里KfDツアー@Zepp Fukuoka
08 2月20日(日)  茅原実里KfDツアー@Zepp Nagoya
09 2月26日(土)  茅原実里KfDツアー@Zepp Osaka
10 2月27日(日)  宝塚歌劇花組公演@宝塚大劇場
11 3月2日(水)   日フィル演奏会@東京芸術劇場
12 3月6日(日)   ひとつの九州(チューリップ)@マリンメッセ福岡
13 3月11日(金)  坂本真綾ツアー「Yccm」@Zepp Fukuoka
14 3月13日(日)  宝塚歌劇雪組@東京宝塚劇場
15 3月24日(木)  新日フィル演奏会@東京芸術劇場
16 3月26日(土)  坂本真綾ツアー「Yccm」@名古屋センチュリーホール
17 3月27日(日)  宝塚歌劇月組@宝塚大劇場
18 3月27日(日)  坂本真綾ツアー「Yccm」@大阪国際会議場メインホール
19 3月30日(水)  坂本真綾ツアー「Yccm」@中野サンプラザ
20 4月5日(火)   宝塚歌劇花組@東京宝塚劇場
21 4月30日(土)  宝塚歌劇月組@東京宝塚劇場
22 5月2日(月)   茅原実里KfDツアー@Zepp Tokyo
23 5月8日(日)   茅原実里KfDツアー@Zepp Sapporo
24 5月14日(土)  飛蘭ツアー@HEAVEN'S ROCK熊谷
25 5月15日(日)  グランロデオツアー「SUPERNOVA」@神奈川県民ホール
26 5月20日(金)  日フィル定期演奏会@サントリーホール
27 5月21日(土)  水樹奈々ツアー「LIVE JOURNEY」@宇都宮文化会館
28 5月22日(日)  グランロデオツアー「SUPERNOVA」@千葉県文化会館
29 5月28日(土)  飛蘭ツアー@渋谷O-EAST
30 5月29日(日)  宝塚歌劇月組@東京宝塚劇場
31 6月3日(金)   坂本真綾ツアー「Yccm」@東京国際フォーラム
32 6月4日(土)   坂本真綾ツアー「Yccm」@東京国際フォーラム
33 6月15日(水)  坂本真綾ツアー「Yccm」@Zepp Sendai
34 6月17日(金)  日フィル定期演奏会@サントリーホール
35 6月19日(日)  宝塚歌劇星組@東京宝塚劇場
36 6月25日(土)  宝塚歌劇花組@宝塚大劇場
37 6月25日(土)  グランロデオツアー「SUPERNOVA」@愛知県芸術劇場
38 7月8日(金)  日フィル定期演奏会@サントリーホール
39 7月10日(日)  財津和夫「LIVE & TALK」@かつしかシンフォニーヒルズ
40 7月20日(水)  ミュージカル「嵐が丘」(平野綾)@赤坂ACTシアター
41 7月24日(日)  宝塚歌劇宙組@東京宝塚劇場
42 8月5日(金)  茅原実里SUMMER CAMP3@河口湖ステラシアター
43 8月6日(土)  茅原実里SUMMER CAMP3@河口湖ステラシアター
44 8月7日(日)  茅原実里SUMMER CAMP3@河口湖ステラシアター
45 8月25日(木)  小田和正ツアー「どーもどーも」@横浜アリーナ
46 9月11日(日)  グランロデオツアー「SUPERNOVA」@Zepp Sendai
47 9月18日(日)  宝塚歌劇月組@東京宝塚劇場
48 9月19日(月)  坂本真綾「世界遺産劇場」@富岡製糸場
49 9月21日(水)  日フィル演奏会@杉並公会堂
50 9月27日(火)  Suara「Pure LIVE」@渋谷マウントレーニャホール
51 9月28日(水)  小田和正ツアー「どーもどーも」@東京ドーム
52 10月4日(火)  宝塚歌劇月組@東京宝塚劇場
53 10月10日(月) グランロデオ「G6 ROCK☆SHOW」@日本武道館
54 10月12日(水) 宝塚歌劇月組@東京宝塚劇場
55 10月14日(金) 財津和夫「LIVE & TALK」@大田区民ホール
56 10月15日(土) 朗読活劇 レチタ・カルダ(坂本真綾)@上野水上野外音楽堂
57 10月25日(火) 小田和正ツアー「どーもどーも」@横浜アリーナ
58 10月30日(日) 宝塚歌劇雪組@東京宝塚劇場
59 11月18日(金) 茅原実里FCイベント@Zepp Tokyo
60 11月20日(日) 茅原実里アコースティックライブ@日本青年館
61 11月23日(水) ANIMAX MUSIX@横浜アリーナ
62 11月26日(土) 財津和夫「LIVE & TALK」@グリーンホール相模大野
63 11月27日(日) 宝塚歌劇宙組@東京宝塚劇場
64 12月4日(日)  リスアニLIVE2011@日本武道館
65 12月6日(火)  宝塚歌劇月組東京特別公演@日本青年館
66 12月7日(水)  宝塚歌劇月組東京特別公演@日本青年館
67 12月10日(土) Suaraツアー「花凛風月」@品川ステラボール
68 12月13日(火) 坂本真綾LIVE2011「in the silence」@天王洲銀河劇場
69 12月14日(水) 坂本真綾LIVE2011「in the silence」@天王洲銀河劇場
70 12月31日(土) 茅原実里LIVE 2011 FINAL@神奈川県民ホール
(カウントダウンは2012年に含めます)

宝塚歌劇 17回
茅原実里 12回(単独のみ)
坂本真綾 11回 

ああ、疲れた。
昨年が57公演でしたので、今年はずいぶん増えました。
宝塚熱の復活と真綾のライブが増えたのが要因です。
真綾に関しては完全にプラスオンであり、みのりんの公演が減った分をそっくり補ったような形になっています。

不謹慎かもしれませんが、今年はライブについても震災を抜きにしては語れません。
今年一番印象に残ったライブは、やはり真綾のZepp Sendaiになります。
あの日聴いた「光あれ」は、今まで聴いた全ての歌の中で最も壮絶な歌唱だったと断言できます。
きーやんが感極まってぶっ壊れたグランロデオのZepp Sendaiも忘れられません。

震災とは違いますが、土砂降りの雨となった富岡製糸場も一生記憶に残るでしょう。
初めて福岡の地でチューリップのライブに参加できたのも、感慨深い出来事でした。

一番激しかったのは、グランロデオの千葉公演だったような気がします。
周りに厄介系女子がたくさんいて、すっかり煽られて暴れ倒してしまいました。
爆乳のねえちゃんが生水着になって荒ぶっていた名古屋も素敵でしたねw。

サマキャンに関しては、夕方の公演にして大成功だったと思います。
改めてくだくだしく振り返ったりはしませんが、4日間そのものがとびきりに楽しい夏の想い出になりました。

久し振りの小田さんのツアーでしたが、64歳にして衰えるどころかパワーアップしているのではないかと思わせるライブパフォーマンスに、圧倒されっぱなしでした。
なにがすごいって、無理して頑張ってる感が全くないのです。
すごく自然体なのに、キラキラしていて、それでいて大人の魅力も十二分にあって、とにかく格が違うとしか言い様がありません。

一方で、枯れた男の色気を振りまく財津さんもまたすごく魅力的なのですが。

僕の学生時代は、天海祐希、真矢みき、一路真輝などキラ星のごときスターが在籍しており、足繁く劇場に通いましたが、社会人になってから、忙しくなったこととスターが小粒になったことからぽつりぽつり見に行く程度になっていました。
しかし、最近は月組を中心に魅力的なスターが多く、すっかり熱が復活してしまいました。
特に明日海りおが今年に入って急成長し、個人的には天海祐希以来の逸材だと思っています。
まだ研9(研究科9年、の略)と若いので、まだまだ活躍が期待できます。
ということは、散財も続くと言うことですが。

真綾に関しては、とにかく歌うこと、表現することへのエネルギーが満ちあふれていて、その姿勢には感服することしきりです。
震災に対する態度をいち早く明確にした、人間性も評価できます。
歌唱もそうですが、立ち居振る舞いなどその存在全てが表現となっており、否応なしにその世界に引きずり込む魅力を全身にたたえており、まさに麻薬のように何度でもその「毒」に浸りたくなります。
彼女を支えるスタッフ陣の仕事のレベルも眼を見張るものがあります。

総じて言えば、真綾といい宝塚といい、原点回帰する年になったといえると思います。
来年以降もこの傾向は続くでしょう。

さすがに来年はもうちょっと減るんじゃなかろうか、と思いつつ、2月だけですでに10公演参加が決定しているとか、どういうことなのだろう、とw。

【雑記】2011年を振り返る・その②:楽曲編2011年12月25日 23時03分

楽曲、という切り口で考えても、今年は真綾に始まり真綾に終わった年でした。
『You can't catch me』で新年早々KOです。
「eternal return」のイントロが始まった時点でのけ反り、歌が始まった時点で全身に鳥肌が。
歌詞がまた僕のスイートスポットをど真ん中からぶち抜き。
真綾っていつからこんな詞を書くようになったんだろう、とただひたすらたまげるばかりでした。

このアルバムは、音楽的に素晴らしいのは言うまでもないとして、真綾であれ他のクリエイターであれ歌詞が素晴らしく、歌詞を重視する僕としてはたまらないものがあります。
「キミノセイ」なんかもたまらないです。

シングル2枚も素晴らしい出来でした。
「Buddy」は、ストリングス&打ち込みというコンセプトがもろに被ったこともあり、同日発売の「TERMINATED」を完膚無きまでに打ちのめした感があります。
ユーミンの節回しが十二分に生きた「おかえりなさい」も、じんわりと胸にしみる良曲です。

『Driving in the silence』は、ダメを押すように格の違いを見せつける作品となりました。
「Sayonara Santa」では震えが止まりませんでした。
「極夜」「誓い」も心を掴んで離さない、凄まじい歌です。
真綾がMCで言っていた通り、冬が来たら何を措いても聴きたい1枚です。

グランロデオの『SUPERNOVA』も期待を裏切らない良盤でした。
まっさらな新曲はあまりなかったものの、タイトルナンバーや「背徳の鼓動」など、ライブでも聴き映えのする名曲です。

シングル『愛のWarrior』も、タイトルナンバーも良かったのですが、特にC/Wの2曲が世界観の広がりを感じさせる良曲で、繰り返し聴いています。

小田さんが久し振りにアルバム『どーも』をリリース。
前作「そうかな」もそうでしたが、小田さんのすごいところは、タイアップ曲の寄せ集めなのに世界観が統一したアルバムになるというところ。
『どーも』も、『獣医ドリトル』や『ジーン・ワルツ』や『めざましテレビ』のテーマがごちゃ混ぜになっているのに、アルバムとして一貫しており、それだけ歌が持つ力が強いということになるのでしょう。

新規では、まず『世界一初恋』1期のOP「世界で一番恋してる」。
基本的に僕は男性ボーカルの甘々なラブソングが何よりの大好物なわけですが、喜多修平くんの衒いのないストレートな歌唱は好感が持てます。
ANIMAX MUSIXで見せたライブパフォーマンスも堂に入っていましたし、推せます。
落ち着いたら、アルバムを聞き込んでみたいと思います。

そして、一番の収穫はUNISON SQUARE GARDEN。
タイバニのOP「オリオンをなぞる」で彼らを知ったわけですが、あのボーカルは好きすぎる。
系統としては財津さんと全く同じ、力強いのにふんわりソフトという相反する特長を兼ね備えていて、完全にツボです。
サウンドもキラキラしてるし、田淵さんの詞の感覚も好き。
アルバム『Populus Populus』は飽きずに聴きまくっています。
ライブパフォーマンスも素敵で、来年のライブ次第ではガチでハマる予感がします。

みのりんは、「がんばりましょう」ですね。
来年のアルバムが一つの正念場のような気がします。