【宝塚】雪組公演「仮面の男/ROYAL STRAIGHT FLUSH!!」2011年10月30日 22時40分

前公演の月組があまりにも素晴らしかったので、多少見劣りするのは致し方ないにせよ、個人的にはちょっと今イチ。
特にお芝居が残念な感じでした。

原作はデュマの小説で、ディカプリオ主演で映画化もされたもの。
ルイ14世に幽閉されていた双子の兄がいて、そちらを残忍な弟王に代えて王にすべくダルタニアンや元三銃士のアトス・ポルトス・アラミスが活躍するという話。
宝塚が最も得意とするコスチュームプレイであり、公演ポスターもその雰囲気たっぷりだったので大いに期待していたのですが、演出が懲りすぎていて、あまりピンと来ませんでした。

新しいことをやろうとする心意気は買うけど、であれば筋立て自体をもっとアグレッシブなものにするべきだったと思います。
古典的な題材に無理矢理斬新な感性を持ち込むから、ちぐはぐな印象しか感じません。
普通にやればもっと面白くなったはずなのに、ちょっと残念でした。

あと、娘役トップがパッとしないのも原因の一つでしょう。
素顔は可愛いけどあまり舞台映えしないし、歌が上手くないのがよろしくないです。
男役が粒ぞろいなだけに、余計残念です。

ショーは、賑やかで、楽しめました。
ただ、トップの音月桂はそつなく何でもこなすもののこれといった特長もないので、すげえ!という印象までは抱きませんでした。
娘役が今イチなのも大きいと思います。

この組は下級生にいい子がかなりいるので、今後どんなふうに育つのかが楽しみです。
その意味で、継続してチェックしておく必要がありそうです。