GARNET CROW「livescope 2008~Are you ready to lock on?!~」2008年08月18日 23時31分

小田さんの武道館がどうにも取れそうになく、ただそれだけでは何となく淋しいので何気なくぴあのプレリザーブで申し込んだらサクッと取れてしまったので、コミケ二日目の後という強行日程となってしまったのですが、東京ドームそばのJCBホールに足を運ぶこととなりました。

GARNET CROWのライブについては、一応ライブDVDを見て

・そんなにみんなノリノリではない
・お約束的なものもない
・ステージ後ろのスクリーンに歌詞が表示される

という予備知識は仕込んでいたので、まったり気分で会場に向かいました。

会場のJCBホールは、ライブハウスを大きくしたような造作で、人数が入る割に最上階の後ろの席でもさほどステージとの距離を感じさせず、なかなか良いホールです。
次のみのりんのツアーはこんな箱でやってくれると良いと思いました。

入場列で見た限り、客のほとんどはファンクラブに入っている人みたいでした。
その割に年齢層はかなりバラバラ。
十代の兄ちゃん二人連れもいれば、若いカップルもいるし、結構いい歳の男性一人もいたり。
様々な層を惹きつけていることが窺われます。

入り口でピンクのサイリウムが配られ、「Holy ground」という曲で使えとのこと。
僕にとっては格好の武器であり、しめしめと思いました。

ヴォーカルの中村由利は、DVDで見たファーストライブの頃は全くライブ向きの声ではありませんでしたが、今は全くそんなことはなく、CDと同じクオリティの声を聴かせてくれます。

彼女の声は重めで、ファルセットもハスキーでかなりクセがありますが、聴いていて僕はとても落ち着きます。
僕の脳みそのささくれを滑らかにしてくれるような、そういう周波数帯域なのかもしれません。
生で聴くとなおさらです。

ヴォーカル以外の音はどうってことないんですが、サポートのドラムがかなりエモーショナルな演奏で、僕の好みでした。
ストリングスが入るのですが、なぜか指揮者がついてきたのにはビックリしました。
たかだか4人しかいないのに・・・。

実は3月にでた一番新しいアルバムを、最近買ったはよかったんですが姫の試聴に忙しくて開封もしていないという体たらくだったので、スクリーンの歌詞が出るのは有難かったです。
ライブ初心者に優しい演出だと思います。

僕好みの選曲でうれしかったのですが、その中でもやっぱり生で聴く「夢みたあとで」は最高でした。
切なさ炸裂です。
不覚にもじわっときました。
ぼんやりと古長の歌だと思って聴いていたら、何となく短い話を思いつきました。
気が向いたら書くかもしれません。

サイリウムの出番が中盤でやって来たのですが、みなさん使い慣れていない上に特に合図もないので、どうにも動きが揃わず見ていて落ち着きません。
このあたりは声優ファンのレベルは実に高いものがあります。

「二人のロケット」からラストスパートが始まり、ノリの良い曲で押す展開になったのですが、どうにもみんな大人しい。
それまで大人しく座っていた僕もさすがに立って、それでも普段の三割ぐらいの力に抑えていたのですが、周りからは完全に浮いてしまっています。
周りの人に迷惑をかけるようなことはしないので、開き直って一人でノっておりました。

オーラスは「スパイラル」を大合唱。
とはいうものの、事ここに至ってもみんな大人しい。
ここで歌って踊らなくてどうするの?と個人的には思ったのですが、楽しみ方はそれぞれですから余計なお世話であり、やっぱり一人で盛り上がっておりました。

意外にもかなり盛り上がり、大変楽しいライブだったのですが、基本大人しくしていたのに歩き出したら足がガクガクしているのに愕然。
コミケでの会場巡りが相当足にきていたようです。
やはり歳は取りたくないもの。

関西人のメンバーはまったりと楽しい人たちだし、エネルギーは物足りないながらも会場の雰囲気自体は悪くないので、また機会があればライブに足を運びたいと思いました。
今年に入ってからずっとかなり重いライブが続いていたので、気軽に聴けるライブもたまにはいいものです。