音オタの憂鬱2008年03月10日 23時59分

今日は新しいCDプレイヤーを物色している友人について、大阪の電気街である(でんでんタウンと命名されていました)日本橋の、逸品館というオーディオ専門店を訪れました。

友人が狙っているエソテリックのSA10や、同価格帯のマランツやデノンのプレイヤーを聞き比べさせてもらいました。

結論から言うと、エソテリックが一番しっくりくる音でした。
一番大切なボーカルがくっきり聞こえます。
マランツは中高音が豊かには響くのですが、中高音全体が底上げされる感じで、ボーカルが他の音に溶け込んでしまって今ひとつぼやけた感じがします。
(見方を変えればそれがソフトでいい、ということにもなるのでしょうが)

ショックだったのが、デノンの音が全然ダメであること。
エソテリックやマランツに比べて音がダンゴになるというか、濁っていて実に聴きづらい。
特にボーカルが台無し。

しかし、僕の今のシステムは、アンプがPMA-2000Ⅳ、プレイヤーがDCD-1650AZといずれもデノン。
今まで不満もなくむしろいい音だと思って聴いていたものが、こんなにも今イチなものだったのかと思い知らされ、愕然としました。

という話を相手をしてくれた店員さんにしたら、僕のシステムの話をしたら、にわかに「それはスピーカーを変えた方がいいのでは」という話に。

僕のスピーカーはダイアトーンのDS-900EXなんですが、ダイアトーンのスピーカーは高価なごっついシステムを組んでやっとまともになるようなスピーカーなので、スピーカーがそのままではアンプやプレイヤーを変えても大して音は変わりませんよ、とのこと。

僕が初めて音楽に興味を持ったときに父親が僕にくれたのが大昔のDS-22というスピーカー。
次にDS-28という往年の名器(といわれている)のを譲ってもらい、しばらくして現在のスピーカーを購入したというのが僕のスピーカー遍歴で、要はダイアトーンと一緒に育ってきたようなものです。
なので、国産トップメーカーであるダイアトーンの製品は良いものだ、という刷り込みがされていたのですが、蒙が啓かれました。

そこからはなぜかオマケでくっついてきた僕の方の話になってしまいました。
いくらまでなら出せるか、と訊かれて、悩みながら30万、と答えると、試聴室に案内されてスピーカーの試聴をさせてもらえることに。

PMCというメーカーのGB1iというトールボーイタイプのスピーカーを試聴させてもらったのですが、これがすごい。
ウーファーの直径が140mmだというのに、とんでもなく締まった低音を聴かせてくれるのです。
ベース然り、ドラム然り。
未だかつてこんなに締まった低音を聴いたことがありません。

ピアノの左手のフォルテッシモなんかも濁ることなく実に豊かに鳴る。
逆にボーカルは力押しではなくツヤっぽく鳴らす。

一目惚れならぬ一聴き惚れをしました。

売価は\298000。
正直欲しいです。
さすがに暢気な独り者とはいえ、これだけの金額を衝動買いするわけにはいかないので、頭を冷まそうと思って帰宅しましたが、スピーカーから鳴る音に

_| ̄|○

本気で欲しいです。
12ヶ月の月賦にすれば1ヶ月\25000。
どうすればこれだけの生活費が浮かせられるか、真剣に検討を始めています。

ただ、実際に買うとなれば、もっと自分の聞き込んでいるCDを持ち込んで、他のスピーカーとも合わせてじっくり試聴をしたいところ。
しかし、僕みたいな若造がフラリと行ってあれこれリクエストできるようなお店が近くにないのが結構ネックです。

ダイナミックオーディオにも帰りがけに行ってみたんですが、あまりにも敷居が高く、NG。
ラジオ会館に入っていたサトームセン(今のシステムを買いそろえた店です)も今はなし。
ヨドバシあたりに入っていてくれるとありがたいのですが、ないとなると果たしてどうしたものかと悩んでしまいます。

逸品館さんはこちらのうるさい注文にも実に気持ちのいい応対をしてくれて、非常に気に入ったのですが、いかんせん大阪。
実際に買う段になったら、おそらくこちらで買うことになるとは思うのですが、どこかで最終確認はしたいところ。

悩ましいところです。

あれやこれやの問題をクリアしていざスピーカーを新しくしたら、今度はアンプやプレイヤーも欲しくなるに決まっています。
泥沼です。

頭では分かっていても、一度いい音を聴かされてしまうとそれを自宅で日常的に楽しみたいと思うのが音オタの性。
甘美な憂鬱が頭を占めてしまいました。

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