☆☆を食べる ― 2008年03月03日 21時50分
昨日は往年の少女マンガのキラキラした世界を堪能した後、たまにはキラキラしたご飯を食べようと思い、ハイアット・リージェンシー東京に入っている「キュイジーヌ・ミッシェル・トロワグロ」に行ってまいりました。
興味を持てるような身分ではありませんが、こちらは先般発行されたミシュランガイドにて二つ星を獲得したお店とのこと。
だからどうした、という気持ちではあるのですが、ミーハーな食事もたまにはいいかと思って伺いました。
お店の入り口はいい雰囲気なのですが、店内はかなり微妙。
ウナギの寝床みたいな空間なのでいささか圧迫感があります。
僕たちの席はそれでもまだ開けた席だったので良かったのですが、もっと奥の細長い空間の席はかなり狭苦しいように感じました。
椅子も肘掛けの高さが微妙で、いささか落ち着きが悪かったです。
お店が1階なので、窓から見えるのがただの歩道というのも正直どうかと。
別に夜景が見えるからありがたいというわけでもありませんが、どうせなら壁にしてしまって気の利いた絵でも飾った方がよかったのではないかと思います。
メインの蝦夷鹿に惹かれて中庸のコースをチョイス。
トーシロなので食前酒は泡、テタンジェのロゼをグラスで。
ロゼは色がきれいだし、口当たりの点でも白より好みです。
お通し(とは言わないんでしょうが)に出てきたキャラメリーゼされたプチトマトで、危うく歯の詰め物を抜くところでした。
見た目はカワイイもののちょっとアイデア倒れのような気がしました。
(キャラメルが固くて本気で詰め物が取れるかと思いました)
最初に暖かいセロリのポタージュ(のようなもの)。
セロリ特有の青臭さのない、繊細な一品。
白赤二本は飲めないので、ワインはグラスで。
まず白は極辛口というのをいただきましたが、果実の香りが大変強く、いくらでも飲めてしまいそうでした。
鮟鱇との相性が良かったです。
前菜は「三陸産帆立貝、雲丹とワカメのフィーヌメルバ」。
薄くスライスされた帆立とワカメに、雲丹を絡めていただきます。
すごくきれいなんですが、平たく言うと居酒屋のお通しみたいで「・・・」といったお皿。
パンは日本人に合わせてか、外はカリッと中はモチッと、な感じ。
さすがに美味しいです。
スープは「ブリヤ-サヴァランと黒トリュフのラヴィオリ ビーツのコンソメ」。
コンソメはビーツで桜色に染まっており、春色の美しい一皿。
味わいも非常に淡く、黒トリュフの香りと合わせて楽しむとなかなか結構なお味。
薄いながらも複雑な味が楽しめます。
魚は「鮟鱇のロースト コンキリオーニのファルス オレンジフラワーの香り」。
要は鮟鱇の焼き物。
火の通し具合が絶妙で、まさに火の通りきったその瞬間といった具合。
柔らかいが生臭くはなく、ここぞという瞬間を捉えた一品。
ソースはほとんど主張のないもので、素材の邪魔はしないものの、もうちょっとそちらで楽しませてくれても良かったかなとも思いました。
赤ワインにチェンジ。
調子に乗って果実の香りが強いとソムリエがおっしゃるものをいただいたら、むせ返るような葡萄の香り。
これには感動しました。
メインは「蝦夷鹿のロースト 根セロリとグリオットのアシデュレ ケッパーバター添え」。
これにさらにクリのムースのグラタンが口直しにつきます。
生まれて初めてのジビエでしたが、何の抵抗もありませんでした。
確かに初めの一口目には今まで味わったことのない香りが口の中に広がりましたが、いわゆる肉臭さは全くない淡泊な味わいで、ぺろっと食べてしまいました。
火の通し加減はこちらも絶妙。
思いっきりレアなのに生っぽさは感じさせない焼き上がりで、これはすごいと思いました。
ソースもあっさりしていて、別に口直しなどいらなかったように思います。
(クリのグラタンの方がよっぽどくどかったです、美味しかったですけど)。
フロマージュは今回も僕にとっては鬼門。
カマンベールとブルーチーズは良かったんですが、もう一つがどうにも苦手な類のもので、どうにかワインで流し込みました。
苦手なら言えばいいんですが、なんていう種類のチーズなのかが分からず、こういうときに困ってしまいます。
プレ・デセールには胡椒を味付けに用いたイチゴのジュレ。
辛くはないもののものすごく胡椒の香りが利いていて、何とも言えない不思議な一品。
デセールは「キャトルエピスとオレンジの軽いムース ハイビスカスのソルベ」。
こちらにも香辛料が利いており、不思議な味わい。
ほとんど甘みを感じさせない、実に軽いデセールでした。
後はコーヒーと小菓子でフィニッシュ。
濃いめに入れられたコーヒーがとても美味しかったです。
全体的に味付けは淡いといった感じ。
一般に我々トーシロがイメージする、フレンチとはソースでがっちり味が付いた料理、というものとは180°趣を異にします。
これがヌーベル・キュイジーヌというものなんでしょうか。
ヘッドシェフもシェフ・パティシエも厨房内にいて、仏語が飛び交う厨房はきびきびしていて、見ていて気持ちが良かったです。
(たまたま僕たちの席は厨房の正面でした)
サービスはわざとらしさがなく、気持ちのいいものでした。
こういったお店では、お料理もそうですがサービスも楽しみの一つだと思っています。
さて、傍から見れば僕たちは料理とワインに舌鼓を打ちながら楽しげに談笑するイイ感じの二人だったかもしれませんが、その会話は
「悪いけど古×長はないよ。ていうか、やっぱ古×キョン以外ないよ」だの
「でもキョン×長は物語のバランスを崩すんだよ」だの
「古×妹はいいけど、すんごいドロドロしたものになるんじゃないの?」
だのといった身も蓋もない内容。
まあ、ある意味非常にいい雰囲気でしたw。
たまにはハレの日を作るのもいいもんです。
今度こそ銀座のレカンに行きたいなあ。
興味を持てるような身分ではありませんが、こちらは先般発行されたミシュランガイドにて二つ星を獲得したお店とのこと。
だからどうした、という気持ちではあるのですが、ミーハーな食事もたまにはいいかと思って伺いました。
お店の入り口はいい雰囲気なのですが、店内はかなり微妙。
ウナギの寝床みたいな空間なのでいささか圧迫感があります。
僕たちの席はそれでもまだ開けた席だったので良かったのですが、もっと奥の細長い空間の席はかなり狭苦しいように感じました。
椅子も肘掛けの高さが微妙で、いささか落ち着きが悪かったです。
お店が1階なので、窓から見えるのがただの歩道というのも正直どうかと。
別に夜景が見えるからありがたいというわけでもありませんが、どうせなら壁にしてしまって気の利いた絵でも飾った方がよかったのではないかと思います。
メインの蝦夷鹿に惹かれて中庸のコースをチョイス。
トーシロなので食前酒は泡、テタンジェのロゼをグラスで。
ロゼは色がきれいだし、口当たりの点でも白より好みです。
お通し(とは言わないんでしょうが)に出てきたキャラメリーゼされたプチトマトで、危うく歯の詰め物を抜くところでした。
見た目はカワイイもののちょっとアイデア倒れのような気がしました。
(キャラメルが固くて本気で詰め物が取れるかと思いました)
最初に暖かいセロリのポタージュ(のようなもの)。
セロリ特有の青臭さのない、繊細な一品。
白赤二本は飲めないので、ワインはグラスで。
まず白は極辛口というのをいただきましたが、果実の香りが大変強く、いくらでも飲めてしまいそうでした。
鮟鱇との相性が良かったです。
前菜は「三陸産帆立貝、雲丹とワカメのフィーヌメルバ」。
薄くスライスされた帆立とワカメに、雲丹を絡めていただきます。
すごくきれいなんですが、平たく言うと居酒屋のお通しみたいで「・・・」といったお皿。
パンは日本人に合わせてか、外はカリッと中はモチッと、な感じ。
さすがに美味しいです。
スープは「ブリヤ-サヴァランと黒トリュフのラヴィオリ ビーツのコンソメ」。
コンソメはビーツで桜色に染まっており、春色の美しい一皿。
味わいも非常に淡く、黒トリュフの香りと合わせて楽しむとなかなか結構なお味。
薄いながらも複雑な味が楽しめます。
魚は「鮟鱇のロースト コンキリオーニのファルス オレンジフラワーの香り」。
要は鮟鱇の焼き物。
火の通し具合が絶妙で、まさに火の通りきったその瞬間といった具合。
柔らかいが生臭くはなく、ここぞという瞬間を捉えた一品。
ソースはほとんど主張のないもので、素材の邪魔はしないものの、もうちょっとそちらで楽しませてくれても良かったかなとも思いました。
赤ワインにチェンジ。
調子に乗って果実の香りが強いとソムリエがおっしゃるものをいただいたら、むせ返るような葡萄の香り。
これには感動しました。
メインは「蝦夷鹿のロースト 根セロリとグリオットのアシデュレ ケッパーバター添え」。
これにさらにクリのムースのグラタンが口直しにつきます。
生まれて初めてのジビエでしたが、何の抵抗もありませんでした。
確かに初めの一口目には今まで味わったことのない香りが口の中に広がりましたが、いわゆる肉臭さは全くない淡泊な味わいで、ぺろっと食べてしまいました。
火の通し加減はこちらも絶妙。
思いっきりレアなのに生っぽさは感じさせない焼き上がりで、これはすごいと思いました。
ソースもあっさりしていて、別に口直しなどいらなかったように思います。
(クリのグラタンの方がよっぽどくどかったです、美味しかったですけど)。
フロマージュは今回も僕にとっては鬼門。
カマンベールとブルーチーズは良かったんですが、もう一つがどうにも苦手な類のもので、どうにかワインで流し込みました。
苦手なら言えばいいんですが、なんていう種類のチーズなのかが分からず、こういうときに困ってしまいます。
プレ・デセールには胡椒を味付けに用いたイチゴのジュレ。
辛くはないもののものすごく胡椒の香りが利いていて、何とも言えない不思議な一品。
デセールは「キャトルエピスとオレンジの軽いムース ハイビスカスのソルベ」。
こちらにも香辛料が利いており、不思議な味わい。
ほとんど甘みを感じさせない、実に軽いデセールでした。
後はコーヒーと小菓子でフィニッシュ。
濃いめに入れられたコーヒーがとても美味しかったです。
全体的に味付けは淡いといった感じ。
一般に我々トーシロがイメージする、フレンチとはソースでがっちり味が付いた料理、というものとは180°趣を異にします。
これがヌーベル・キュイジーヌというものなんでしょうか。
ヘッドシェフもシェフ・パティシエも厨房内にいて、仏語が飛び交う厨房はきびきびしていて、見ていて気持ちが良かったです。
(たまたま僕たちの席は厨房の正面でした)
サービスはわざとらしさがなく、気持ちのいいものでした。
こういったお店では、お料理もそうですがサービスも楽しみの一つだと思っています。
さて、傍から見れば僕たちは料理とワインに舌鼓を打ちながら楽しげに談笑するイイ感じの二人だったかもしれませんが、その会話は
「悪いけど古×長はないよ。ていうか、やっぱ古×キョン以外ないよ」だの
「でもキョン×長は物語のバランスを崩すんだよ」だの
「古×妹はいいけど、すんごいドロドロしたものになるんじゃないの?」
だのといった身も蓋もない内容。
まあ、ある意味非常にいい雰囲気でしたw。
たまにはハレの日を作るのもいいもんです。
今度こそ銀座のレカンに行きたいなあ。
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