米国滞在日記第30回2007年11月21日 23時15分

STAPLES CENTERでのレイカーズVSブルズの観戦記です。

最初は電車で行こうと思ったのですが、試合の終了時間が分からないので、LAまでは車で行くことにしました。
今いる会社の寮からLAまでは5番のフリーウェイで一本、しかもフリーウェイの入り口まではものの一分ほどのところなので、なんぼの僕でも迷いようがない道筋なのです。

LAダウンタウンまで約35分。
坂戸から池袋に出るくらいの感覚です。

STAPLES CENTERは、さいたまスーパーアリーナみたいな(行ったことはありませんが)どでかいアリーナです。
こちらでレイカーズVSブルズの試合があり、隣のコンベンションセンターではロサンゼルス・モーターショーなる催しをやっており、相当な人出。
当然駐車場を求める車も多い。

そこはアメリカ人も日本人と考えることは同じで、近くの空き地を有料駐車場にしてるヤツがいるんです。
僕は会場のすぐ目の前の$20の駐車場に止められたので幸運でした。
(ちなみにその駐車場、僕が着いたのは13時前だったのですが、17時ぐらいにそこを通ったら$30に値上がりしてました)

早く着いたので、メトロレール(要は地下鉄)を使って、付近をぶらぶら。
実は7年前、大学の卒業旅行でLAは訪れているのですが、街の印象はほとんどなし。
ただ、そのとき泊まったのがリトルトウキョウのミヤコ・インだったんですが、リトルトウキョウの変貌ぶりにビックリ。

当時はスラムと見紛うほどさびれていて、「これが東京のミニチュア版だと思われたらかなわない」と同行の友人と嘆いたものですが、今はすっかり整備され、観光するに耐える街になっています。

ただ、ホテルの正面の通りはまだ当時の面影を残しており、何だか懐かしくなりました。
かつて訪れた外国の地を再訪する、というのは何とも不思議な気持ちになるものです。

さて、夕方になり会場へ。

会場は、とにかくでかい。
何階席というのか分かりませんが、とにかくめちゃめちゃ高いところにまで席があり、あんなところから選手が見えるのか心配になってしまうほど。
しかし、そんな席の後ろまでぎっしり、満員御礼でした。

僕の席はコートに面した、言うなれば一階席の一番後ろの列。
それでもゴールの真正面で、選手の動きはもちろん、ドリブルやバッシュの音まではっきり聞こえるいい席でした。
(「地球の歩き方」には、レイカーズ戦はブローカーを頼らなければチケットはまず手に入らない、なんて適当なことが書いてありますが、あっさりチケットマスターを経由で買えました)

地元レイカーズのホームゲームなので、観客はほとんどレイカーズファン。
各チームの選手が一人ずつ紹介されながら登場するのですが、ブルズの選手のときは事務的な紹介におざなりな拍手。
一方レイカーズの選手の紹介は、スポットライトの演出つきで嵐のような歓声。
エース、コービー・ブライアントが出てきたときは一際すごかったです。
さながら甲子園球場の阪神戦のような感じでした。

試合開始の前に国歌斉唱。
アナウンスなどせずともみんなちゃんと起立するのが印象的でした。
声楽家なのか、若い女性が朗々と歌い上げるのに合わせてみんな結構口ずさんでいました。
照明も星条旗に合わせたライティングに変わり、会場は一転して厳粛な雰囲気に。
非常に癪ながら国歌が国民の心の中にある一定の重みを持っている様子を目の当たりにして、そのことに感動しました。

日本もこうじゃないといかんのですが・・・。

国歌斉唱が終わると、すぐに試合開始。

対戦相手のブルズは、ちょうど『スラムダンク』が流行っているころ黄金期を迎えていたのでNBAなどほとんど知らない僕にも馴染みのあるチームですが、最近は弱小チームに落ちぶれてしまっている様子。
一方のレイカーズは強豪チームなので、一方的な試合になるのかと思いきや、第1クォーターはブルズが善戦してブルズリードで終了。

しかし、第2クォーター開始からメンバーをがらりと入れ替えると、そこから一気にレイカーズの反撃開始。
第2クォーターで逆転すると、続く第3・4クォーターでどんどん点差を広げて、結局106-78という大差での勝利となりました。

バスケというと圧倒的なスピーディーな展開、というイメージがあったのですが、結構な頻度でファウルで試合が止まり、フリースローという流れになるので、眼が追いつかないほどのスピード感、というほどではありませんでした。

しかし、2mの男たちが(マジででかいです)狭いコートの中を駆けめぐり、ノールックパスやダンク、滞空時間の長いレイアップなどを決めるたび、思わず「Wow!」と声を上げてしまいます。

観ていてアドレナリンが分泌される感覚は、古代ローマのコロッセオで剣闘士が野獣と闘うのを観るのに近いものがあるような気がします。
尋常ならざる身体能力を持っているものが闘っている姿を間近で見るというのは、例えば日本で野球を観るのとは全く違った興奮をもたらしてくれます。

タイムアウトの間やクォーターの間に時間になると、レイカーガールなるチアリーダーみたいなおねえちゃんたちが出てきて、ダンスのパフォーマンスを見せてくれます。
そんなに美人というわけではないけれども、健康的な女の子たちの元気のいいパフォーマンスはなかなかなものです。
(ヘソ出しの衣装がいかにもアメリカンでイイ感じでした)

試合中は専属アナウンサー(クリス・ペプラーをもっと渋くしたようなすごくいい声)が選手交代やゴールを決めた選手のコールをするのですが、この贔屓っぷりがおもしろい。
レイカーズの選手がシュートを決めるとすごい歓声を上げるんですが、ブルズの選手が決めたときは、なんかもう「しょぼん」というぐらいテンションダウン。
当然っちゃ当然なんですが、あまりに露骨で笑っちゃいました。

試合の中断の際に時折観客席をコートの真上にある巨大ディスプレーに写したりするのですが、カップルにキスをするよう促してみたり、細かいところで遊び心に満ちていたり、とにかく楽しかったです。
(ちなみに写されたカップルは、老夫婦も含めて照れもせずすぐにmouth to mouthのキスをしていました。アメリカ人の真価を見たような気がしました)

アメリカの陽の部分をめいっぱい体感した2時間半でした。
チケットは結構高かったのですが($250近くしました)、それに見合うだけの体験ができたと思っています。

明日からサンクスギビングの休暇で、4連休です。
木・金はラスベガス、土・日は再びLAです。

ラスベガスまで車でフリーウェイをぶっ飛ばして約4時間。
明朝は6時に出発する予定です。

車なのでPCが持参できるので、明日はラスベガスのホテル、プラネット・ハリウッドからお届けすることができると思います。

コメント

_ What is a heel lift? ― 2017年09月01日 13時47分

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